【祭礼日】1月15日
【場 所】相楽神社(木津川市相楽清水1)
【日 程】13:00~13:40
相楽(サガナカ)神社の御田(オンダ)は、神社の一連の正月行事(豆焼(マメヤキ)・粥占(カユウラ)・御田・餅花(モチバナ)・水試(ミズダメ))の一つとして行われています。今回は御田を見学しました。
【行事次第】1.鍬初め、2.鋤初め、3.肥打ち、4.苗代しめ、5.畦こね・畦塗り、6.一服休憩、7.種まき、8.春田打ち、9.田植え
鍬初めから春田打ちまでは、白丁(ハクチョウ)姿に黒尉(クロジョウ)の面を着け、烏帽子(エボシ)を被った太夫が行います。
それぞれの行事では、式次第スタンドに行事ごとの口上詞章を記した紙がその都度めくり上げられるので、行事の内容がより分かりやすくなっています。
鍬初めでは、「日も良う候ほどに 鍬初めをせばやと思ひ候」、「鍬打ち候へば こわひのかゝはっとして候」、「鍬打ち候へば 西のくにこまいそうまい きぬ糸わたそめもの迄 此の所へすっぱと 打ちよせて候」と記された3枚が表示されます。
鋤初めでは、弓状に曲がった木枝とこの片端に付けた紅白のねじり紐を、太夫が手に持って唐鋤による牛耕の所作をします。
肥打ちでは、竹ざるを下げた天秤棒を担いで現われ、肥やしを手で掬って四方に撒き散らす所作をします。
田植えでは、赤襷を掛けた「ソノイチ」と呼ばれる巫女と紺の袢纏に白襷を掛け紺の股引を着けた氏子の2人が、それぞれ松苗を1本ずつ持って床に立てながら後ずさりして田植えの所作をします。3人とも竹を編んで垂らした日除け笠のようなものを被っています。初めて見る被り物です。
田植えが終わるとその場で直会になります。御神酒拝戴を済ませた後、出席者の前に置かれた白い紙の上に煮豆と香の物が盛られます。
地域代表の皆さんは、それぞれの戸数分の御守り・松苗・籾種を頂いて帰ります。御守りは牛王宝印(ゴオウホウイン)が押された紙を竹に挟んだものです。
会場傍に、当日午前中に行われた粥占の竹筒現物と結果が書かれた紙が置いてありました。
鍬初め 鋤初め
肥打ち 肥やしを四方に撒く
苗代しめ 一服休憩
種まき 田植え
直 会 御守りを頂く
御守り・松苗・籾種 粥占い