祝園の居籠祭り

【祭礼日】1月初申日(申日が3回の月は二の申日)から三日間
【場 所】祝園神社(相楽郡精華町祝園字柞ノ森18)

【日 程】一日目(風呂井の儀)、二日目19:15~21:00(御田の儀)、三日目15:00~16:00(綱曳の儀)

祝園(ホウソノ)神社の居籠祭りは、音無しの祭りともいわれ期間中は一切の物音を慎みます。かつては戸口の開閉の音がしないよう扉は開けたままにし代わりに筵を吊るしました。料理は一切せずに作っておいた精進料理を食べ、水も汲み置きしておいたそうです。

【風呂井の儀】一日目に神社から「風呂の井」と「幸コウの森」への道筋2Kmに木津川の清め砂を撒きます。夕方6時から神職が風呂の井に神幸し一子相伝の秘密の神事を行います。(望見不可)

【御田の儀】二日目19時15分神社拝殿で大松明に点火し、19時30分燃えた松明を担いで行列が出発します。同行する神職が鈴の音を響かせます。19時50分「幸の森」の神田で祝詞をあげ、田を耕し五穀の種を蒔く所作をします。この行事は見学不可で写真撮影も禁止されます。と言われても暗闇の中、足止めされた場所からはるか遠くの神田で行っているので全く見えません。

御田の行事を終え、まだ半分ほど燃え残っている松明を担いで行列は神社に帰ります。20時30分、東・中・南・西北の4地区代表が神職から五穀を頂きこれを区民に配ります。頂いた五穀は苗代に供えるそうです。
社務所では、夕方から唐辛子を入れた豆腐汁を1杯100円で販売しています。これを食べると体があたたまり風をひかないと言います。

【松明】12本の青竹の割竹で豆木の束を縄で縛って作ります。長さは2間、直径2尺、重さ75Kgです。

【綱曳の儀】綱は邪鬼の頭に形作られたもので、綱曳きは悪病と闘って勝つ儀式だそうです。
綱は前日朝8時から6時間かけて作ります。火で炙り曲げた青竹で芯の藁を包み、縄で縛った竹の輪(外径1間、内径2尺)に、長さ15mほどの青竹を左右3本ずつ綱として取り付けます。綱曳きといっても太い青竹を引っ張り合うのです。

綱曳きは鳥居下で、西北と東・中・南に分かれて宮司の合図で始めます。3回勝負で2回勝った方が勝ち。今年は3回とも西北の勝ち。その後400mほど南のいずもり(武埴安彦破斬旧跡)まで綱を運び、細断し燃やします。


 

【二日目】清め砂                    筵を吊るした家       

 

豆腐汁を販売                 松明点火

 

松明                   神田へ

 

五穀を頂く                   五穀

 

   【三日目】邪鬼の頭                             綱曳き                   

 

綱曳き                           綱を焼く

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