日野の裸踊り(法界寺)

【祭礼日】1月14日
【場 所】法界寺(京都市伏見区日野西大道町19)

【日 程】19:30~20:30

法界寺は日野薬師・乳薬師と呼ばれて女性の信仰の厚い寺です。永承6年(1051年)、藤原氏一族の日野資業(スケナリ)が薬師堂を建立した寺で、浄土真宗の開祖・親鸞は承安3年(1173年)、日野有範(アリノリ)の息子として法界寺で生まれ、幼少期をここで過ごしています。

法界寺の裸踊りは、約200年前の江戸時代中後期頃から始まったとされ、元旦から五穀豊穣と天下泰平を祈願し行われる修正会(シュショウエ)法会(ホウエ)の結願の日、1月14日に行われます。

薬師堂で法要が行われ僧侶たちの読経が響く中、やがて阿弥陀堂裏の楽屋から下帯姿の少年20人余が飛び出し阿弥陀堂の広縁へ現れ、裸体をもみ合いすり合い、 頭上高く両手を挙げて合掌しながら「頂礼(チョウライ)、頂礼」と連呼し踊ります。頂礼とは仏様に対して最高の敬意を表す礼法とされています。

次に、やはり下帯姿の12人の大人が、寒空の下で願い事を叫びながら汲み上げられた井戸水を頭から被り水垢離をとり、阿弥陀堂広縁で少年たちと同じ様に踊ります。踊りに用いられた下帯の晒を、妊婦の腹帯として使用すると安産するという御利益があるとされています。

裸踊りが終わると、読経を終えた僧侶10人ほどが片手に木の棒を持って薬師堂を巡り、般若心経を唱えながら参拝者の頭に棒を添えて清めを施します。この後、薬師堂本堂を覗いてみると1人の僧侶が読経をあげていました。

13日~14日には境内で、だし汁や味噌に酒粕を溶いた粕汁が振舞われています。

 

少年の裸踊り

 

大人の裸踊り

 

僧侶の御加持

 

薬師堂本堂


祭りの栞(トップ)

 

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