新宮祭(藤津比古神社)

【祭礼日】9月秋分の日
【場 所】藤津比古神社(七尾市中島町藤瀬3-128)

【日 程】10:30~11:30(奉幣式=神社)、11:30~12:00(神事)、12:15~14:20(渡御・神事=御旅所)

新宮(シンゴ)祭は釶打(ナタウチ)郷の惣社である藤津比古神社に郷内の末社が枠旗(ワクバタ)とともに集う寄り合い祭りです。このため、「釶打の枠旗祭り」とも呼ばれています。

釶打地区は能登半島中央部、七尾市の北西部にあり、釶打の名の由来は、ナタを使う杣人(ソマビト)が多かったことによるといわれます。今年の新宮祭には上畠の諏訪社・西谷内(ニシヤチ)の服狭雄社(スサノオシャ)・鳥越の日枝(ヒエ)社・藤瀬(フジノセ)の諏訪社・古江の古江社・河内の菅原社の六社が寄り合いました。

【枠 旗】長さ7~8mの木の棒の最上部に銀色円錐の「とぼんこ」が、その下に3つの輪の旗頭が、その下に5~6mの旗が取り付けられ、これを担ぎ台に建てます。枠旗の巡行時や差し上げ時は、吹き流しの下から伸ばしている4本のロープを引っ張り、枠旗が倒れないようにバランスをとります。各地区から1基ずつ出ますが、西谷内服狭雄社の枠旗は長さ10m、幅155cmもあり、100年ほど前に作られたものだそうです。

【奉幣式】各地区から猿田彦を先頭に鉦太鼓・神輿・枠旗の順で行列を組んで藤津比古神社に宮入りし奉幣式を行います。

猿田彦が手にした祓い棒を逆さまに持ち本殿階段の一番下を1回打ちます。次に鉦太鼓方が本殿階段に片足をかけて鉦太鼓を打ち鳴らします。次に神輿を本殿屋根すれすれまで差し上げし、枠旗も本殿前で差し上げし気勢を上げます。

各地区の奉幣式が済むと参道広場で6地区の猿田彦が揃って舞い踊り、これをかき分けるように神職と祭礼役員が行列を組んで本殿に入ります。

【渡 御】神事が終わると、藤津比古神社の神輿を先頭に各地区の鉦太鼓・神輿・枠旗が行列を組んで、神社から500mほど南にある「水落とし」と呼ばれる御旅所に向かいます。宮司は馬に乗って行きます。

各地区の行列は御旅所に着くと、御旅所内を反時計回りに3回練り歩き、上畠区だけが枠旗を地上すれすれまで倒す「島田崩し」をします。藤津比古神社と6地区の神輿7基が一列に並び置かれ神事が行われます。

まず藤津比古神社の神輿の前で、二人の神職が茣蓙の上に座って笛と小太鼓で囃す中、宮司が祝詞を奏上します。他に二人の神職が立っています。藤津比古神社の神輿前での神事が終わると、各地区の神輿の前で同じように神事を行います。全ての神輿の前での神事が終わると、各地区はそれぞれ行列を組んで地元に帰り、藤津比古神社の神輿も神社に戻ります。

この後、釶打郷では日を替えて各地区の神社で「小祭り」が行われるようです。

 

鳥越日枝社

 

          鳥越日枝社             西谷内服狭雄社

 

河内菅原社(御幣持ち・神輿差し上げ)

 

      藤瀬諏訪社                            神職・役員の宮入り

 

西谷内服狭雄社

 

 藤津比古神社神輿渡御                          上畠諏訪社島田崩し

 

 御旅所                                     神 事

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