金丸の鎌打ち神事(鎌宮諏訪神社)

【祭礼日】8月27日
【場 所】鎌宮諏訪神社(鹿島郡中能登町金丸又た63)

【日 程】16:00~16:40

鎌打ち神事は、風を鎮め風を切る力が宿るとされる鎌を神木のタブの木に打ち込む神事です。

「金丸(カネマル)村史」によれば、『神代の昔、今の邑知潟(オウチガタ)には毒蛇がはびこり、山里には化鳥や毒虫が満ちて衆人を害すること甚だしいものがあった。この時、能登地方を巡幸の大己貴命(オオナムチノミlコト)(大国主命の別名)及び少彦名命(スクナヒコナノミコト)とともに力を合わせて怪賊を退治し給うたのが建御名方命(タケミナカタノミコト)(鎌宮諏訪神社の祭神)で弥柄(ヤエ)鎌の鋭鎌(トガマ)をもって草木を切り払い、刈り分けて二神を先導し給い、ことごとく毒害のものを退治し、国土平定の神功をたてられた。』という故事に由来するものとのことです。

境内の公民館で神事に使用する鎌の飾り付けが行われます。左右2丁の鎌に、それぞれ紅白の水引で稲穂と紙垂(シデ)を結わえ付けこれを三方(サンボウ)に載せます。

鎌宮(カマノミヤ)諏訪神社には社殿がなく神木のタブの木を御神体としているので、「鎌宮洲端(スハ)名神(ミカミ)風祭」の神事は、神木のタブを前にする境内の一画に敷いた茣蓙の上で行われます。

祭壇に諸々の神饌とともに鎌を供え宮司が祝詞を奏上した後、朱鷺(トキ)色の狩衣(カリギヌ)・水色の袴姿に烏帽子を被った宮当番が、梯子に登りタブの木に2丁の鎌を左から右へと1丁ずつ金槌を使って打ち込みます。宮当番は正部谷(ショウブダニ)地区の六つの班が輪番制で行っているそうです。

旧の御神木は朽ちて高さ10mほどで上部を切られ切り口を保護した上で、昭和45年(1970年)からは新しいタブの木を御神木としています。

 

      鎌と稲穂                          稲穂と紙垂を付けた鎌

 

             神 事                     神木に鎌を打ち込む

 

     打ち込まれた鎌           神木(手前が新・奥が旧)

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