藤井の鎌打ち神事(住吉神社)

【祭礼日】8月27日
【場 所】住吉神社(鹿島郡中能登町藤井ロ1)

【日 程】10:00~10:30

「鎌打ち神事」は、風を鎮め風を切る力が宿るとされる鎌を神木の「タブ」の木に打ち込む神事です。

藤井の鎌打ち神事は、明治40年(1907年)住吉神社に合祀された諏訪神社の「風鎮祭」を継承したもので「お諏訪祭り」とも呼ばれています。

当日配布された資料によれば、『神代の時代、大国主命(オオクニヌシノミコト)が少彦名命(スクナヒコナノミコト)と共に邑知潟(オウチガタ)周辺を平定された時、建御名方命(タケミナカタノミコト)が弥柄(ヤエ)鎌の利鎌(トガマ)を持って生い茂る葦原を薙ぎ倒し刈り分けて、害虫・害鳥等を退治され、二神を先導し給いて、そこを拓く神功を立てられた。その時の鎌が左鎌であった。』という故事に由来するものとのことです。

境内には樹齢300年以上といわれる神木の「タブ」の木があり、これまでに打ち込まれた数多くの鎌が錆付いたまま置かれています。

神社に到着した時には、すでにタブの木には鉄パイプで組み立てられた鎌打ち用の台が設けられていました。神事の1時間ほど前にタブの木に注連縄が掛けられます。神事に使用する鎌は毎年、雄鎌と雌鎌の左鎌2丁を注文して作っているそうです。

住吉神社本殿で神事の後、金槌を使ってタブの木に鎌が2丁打ち込まれます。最初の1丁は神職が、次の1丁は区長が打ち込みます。その後、打ち込まれた鎌を区民が一打ちずつ打ちます。

 

  昨年までに打ち込まれた鎌      注連縄が掛けられたタブの木

 

        神職が鎌を打ち込む                 区長が鎌を打ち込む

 

区民が鎌を一打ちする

祭りの栞(トップ)

 

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