敷地天神講・蝶の舞(菅生石部神社)

【祭礼日】7月24~26日
【場 所】菅生石部神社(加賀市大聖寺敷地ル乙81)

【日 程】 24日10:00(夏越の祓)、17:00(蝶の舞)、25日10:00(疫神塚神事)、17:00(蝶の舞)、26日10:00(湯の花神事)、17:00(蝶の舞)

菅生石部(スゴウイソベ)神社の「敷地(シキジ)天神講」は神社創祀以来続き、江戸時代には大聖寺藩(ダイショウジハン)の藩祭(ハンサイ)として郡内の人々に田畑を休みにさせ、藩主はじめ住民全てが神社にお参りしたといわれています。

敷地天神講では、「夏越の祓(ナゴシノハラエ)」「疫神塚(エキシンスヅカ)神事」「湯の花神事」の三つの特殊神事があり、氏子の稚児が祭りの3日間「蝶の舞」を奉納します。

夏越の祓では、真菰(マコモ)で作られた茅の輪を拝殿前に設けて「天神講の 夏越の祓え する人は ちとせの命 のぶというなり」と唱えながら、左廻り、右回り・左廻りの順で3回くぐり抜け、半年間の罪・穢れ・災難・厄が祓われるとします。

疫神塚神事では、黄色の人形(ヒトガタ)紙で自らの全身を撫ぜて、人形に罪・穢れ・災難・厄を移し息を吹きかけ、人形に名前・年齢を記し神社に届けます。祭式の終わりに、真菰で作られた籠状の塚の隙間から人形を投じ、左・右・左と撒米し疫病神を塚に封じ込めます。

湯の花神事では、火打石により切り出した火で釜の湯を沸かし、宮司が湯に浸した笹の葉で左・右・左と祓いをして、疫病退散・五穀豊穰・家内安全を祈念します。

蝶の舞には「扇の舞」「鈴の舞」「蝶の舞」があり、三つの舞を総称して「蝶の舞」と呼んでいます。

舞人の稚児は、白の大袖・赤の袴姿に金の烏帽子を被り、楽屋から縁伝いに片足ずつ歩をのばして舞台に現われ、笙(ショウ)・篳篥(ヒチリキ)・太鼓の楽に合わせて舞います。

扇の舞では、右手に絵扇を左手に金の幣を持って3人で舞います。

鈴の舞では、右手に絵扇を左手に鈴を持つ2人が舞い、赤の筒袖・錦の袖なし半纏・赤の袴姿に赤の被り物を頭にいただき両手に撥を持つ1人が舞台中央に置かれた楽太鼓を打ちます。

蝶の舞では、背に蝶の羽根を負い両手に撥を持つ2人が舞いながら、舞台中央に置かれた楽太鼓を打ちます。

 

茅の輪(左)・舞殿(右)                              扇の舞        

 

扇の舞

 

鈴の舞

 

鈴の舞                                       蝶の舞

 

蝶の舞

祭りの栞(トップ)

 

inserted by FC2 system