例祭(戸隠神社)

【祭礼日】10月第二月曜日の前の土・日曜日
【場 所】戸隠神社(郡上市和良町宮地1)

【日 程】土曜日〔試楽〕13:00~14:00、日曜日〔本楽〕12:00~17:00

当地の戸隠(トガクシ)神社は信濃国の戸隠神社より勧請され、鎌倉時代以降「九頭宮(クズノミヤ)」と称し、明治6年(1873年)社名を「九頭宮」から「上沢神社」へ改め、更に翌7年(1874年)、現社名戸隠神社に改称されました。

戸隠神社は宮地地区と上沢地区の境にあり、祭礼は古くから両区が共同して行っています。秋の例祭では、400年の歴史があるとされる大神楽・伊勢神楽・山車のからくりなどが奉納され、地元では「九頭の祭り」とも呼ばれています。

今回は土曜日の試楽を見学しました。昼前に神社に着くと試楽ということもあり境内には誰もいませんが、国道256号線から北に延びる一本道の参道の中ほどに宮地地区と上沢地区の山車が置かれています。

13時少し前になると、吹き流しを先頭にして「馬追い」 ・太神楽の舞子・太鼓台・囃子方の一行が参道を進み、神社に参拝します。

その後、参道脇に立つ「戸隠神社の一本杉」(岐阜県指定天然記念物)の前に、太鼓台2台が置かれ大神楽が奉納されます。

最初に、紺の半纏姿に折編み笠を被り、腰の前に馬頭を吊るし、腰の後ろに馬の尻尾を付ける馬追いの10人が、大神楽の舞場を確保するため列を組んで舞場を走り回る「馬追い神事」を行います。

次に、黄緑の狩衣(カリギヌ)・青の袴姿に烏帽子を被り大幣(オオヌサ)を持つ口上役が大神楽起こしを告げます。次に、太神楽の舞子6人が3人1組の2組に分かれてそれぞれ1台の大太鼓の前で大神楽を舞います。

舞子は、赤の筒袖・裁着袴(タッツケバカマ)姿に手甲・脚絆を着け花笠を被り、囃子方の笛・締め太鼓・鼓の音に合わせて、2人は大太鼓を打ち、1人はササラを摺りながら舞います。

囃子方は、笛8人・締め太鼓2人・鼓4人で、このうち5人は裃姿に鶏冠(トサカ)を被り、他は着流し姿で奏します。

途中、大獅子2頭(雄・雌)も舞に加わります。雄は宮地地区から、雌は上沢地区から出されたものです。踊り曲は、大神楽・大獅子・岡崎・こすずみの4曲あるそうで50分ほどで太神楽は終わります。

明日の本楽では、山車が曳かれ宮路地区の山車は参道を上る時、からくり人形の「おかめ」(天鈿女命(アメノウズメノミコト))が舞い、境内広場では「とんぼかえし」を演じ、上沢地区の山車は参道を上る時、からくり人形の「ちゃんとこ」(猿田彦命)が舞い、境内広場では「那須野与一の的」を演じるそうです。

また、境内の舞台で太神楽・伊勢神楽などが奉納されるそうで、やはり本楽を見学すべきだったと思いました。

 

山車(前:宮地、後:上沢)                   馬追い・大神楽の一行

 

    舞子と太鼓台                        舞場に置かれた太鼓台

 

馬追い神事

 

口上役が太神楽起しを告げる                         大神楽        

 

      大獅子と舞子                        大獅子(左:雄、右:雌)

 

囃子方                                 大神楽

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