田瀬の花馬祭り(南宮神社)

【祭礼日】10月第一日曜日
【場 所】南宮神社(中津川市田瀬1)

【日 程】12:30(花馬・獅子舞・囃子が集会所出発)、15:00~15:40(獅子舞・囃子奉納・花奪い・餅投げ=神社)

江戸時代末期頃より南宮神社では湯立て・獅子舞・花馬の祭事が行われていましたが、これが農民のお祭りとなり、豊作を感謝して神様に農作物を奉納する祭りとなったそうです。農業の機械化とともに馬を飼育する農家がいなくなったので、1968年から田瀬区民が作った木馬が使われています。木馬の名前は製作者の名に因み正風号と武川号となっています。

木馬に飾る花竹の長さは5尺5寸と4尺5寸の2種類で、花の色の金は稲穂、銀は麦、黄は大豆、紫は小豆、白は大根、赤は人参を表しています。

集会所で笛8人・鼓4人・小太鼓2人・長胴太鼓2人が10分ほど囃した後、二人立ちの獅子を先頭に囃子方・花馬の順で行列を組んで南宮神社に向かいます。花馬を引くのは小学生48人です。昔からみると半減したそうです。

獅子は所望された道沿いの家15軒の前で舞います。県下の花馬祭りで獅子舞が出るのはここ田瀬だけです。道行の途中から婦人会員24人がよさこい踊りで出迎えます。

2時間余巡行して南宮神社に着くと、ここでもよさこい踊りが披露され、境内入口に敷かれた簾の上で獅子舞が舞われます。次に、花馬を引いた子供たちや赤ちゃんを抱いた婦人が並んで獅子に頭を噛んでもらいます。その後、獅子と囃子方は笛・鼓・太鼓で囃しながら本殿に進みます。

花馬が境内を右回りに三周すると、法被姿の若者たちが花馬の飾り花を引き抜いて参列者に配ります。(昔は境内を走り回る本物の馬に飛びついて花を奪い合ったそうです)戴いた飾り花を田畑に立てておくと病虫害がなく豊作に恵まれると言い伝えられています。

最後に餅投げがあります。餅は直径30cmほどの円筒状の俵に詰められていて、2階建ての建物から氏子関係者約25人が一斉に投げます。壮観です。

 

 獅子舞                                     笛 方

 

  太鼓方                                   花馬行列

 

    花 馬                                 よさこい踊り

 

  獅子舞                                  境内を3周

 

飾り花を戴く                                餅投げ

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