大島の大神楽(稲荷神社)

【祭礼日】10月上旬(開催年不定期=2019年)
【場 所】稲荷神社(郡上市白鳥町大島813)

【日 程】 初日 9:00(打ち出し=役宅)、10:00(大中小学校)、11:00(秋葉神社)、13:00~16:30(稲荷神社)、18:00(余興=拝殿)

二日目 9:00(自治会長宅)、10:00~10:30(白照神社)、13:00~16:30(稲荷神社)

前回2012年は初日に見学したので、今回は二日目の白照神社の大神楽から見学しました。現地に着いた時にはすでに大神楽が始まっていて終わりかけに雨が降ってきました。

午後から稲荷神社で大神楽と伊勢神楽が奉納されますが、宮入りの時刻になっても雨は止まないため、宮入りは白の巨大テントに覆われた境内で行われました。境内の天井には数百枚の寄付目録が吊り下げられています。

【行 列】露払い2人・出花・伊勢神楽舞子3人・伊勢神楽世話役他7人・薙刀5人・槍奴5人・行燈・神社旗・東西呼ばり・おかめ・市兵衛・ササラ摺り・獅子2頭・笛吹き10人・鼻高・神楽台・神楽打ち2人・付け太鼓打ち・鼓打ち5人・田打ち奴60人などの順で宮入りします。他に警護役の鬼・般若・ヒョットコの面を被った3人がいます。総勢130人余にもなります。

【奉納行事】最初に笛吹き10人・鼓打ち5人の囃子に合わせて大神楽が稲荷神社本殿の方向を正面として奉納されます。神楽打ちの2人は神楽台の大太鼓を打ち、ササラ摺りは獅子と舞います。神楽打ちとササラ摺りは天狗・おかめ・市兵衛とともに輪になって舞ったりします。

大神楽の獅子の胴幕には、獅子頭持ちを含め7~8人が入り、竹ヒゴで胴幕を拡げます。

大神楽とともに田打ちも同時並行して奉納されますが、大神楽と田打ちが同時に舞われるのは他ではあまり見かけません。田打ちは奴の人数が60人と多いので、神楽台・獅子を挟んで二手に分かれて舞います。

次に、拝殿を正面として伊勢神楽が奉納されます。舞子は着物姿に獅子頭を被った小学生の男児3人で、獅子の胴幕は華やかな着物地です。笛吹き5人・大太鼓締め太鼓両打ち1人・謡方1人の囃子とに合わせて「幕舞」「鈴の舞」・「神神楽」を舞います。

休憩時間の都度、着物姿の妙齢の女性5人が演者の皆さんに盆に載せたお茶のサービスをします。他では見られない光景です。

次に大神楽が奉納された後、再び伊勢神楽が奉納されます。「幕舞」・「鈴の舞」の後、獅子芝居の「阿波の鳴門巡礼」が舞われます。

次に大神楽が稲荷神社方向を正面として舞った後、移動して反対方向を正面として舞います。境内での行事を終えると、拝殿前の鳥居から参道に向かって宮出しとなり、宮入りと同じように行列を組んで数十個の灯籠が両側に並ぶ参道をゆっくりと進みます。この時には雨もすっかり止んでいました。

槍奴5人と薙刀振り5人が、地面すれすれまで仰向けに踏ん張ると見物の皆さんから盛大な拍手が送られます。

 

      大神楽(白照神社)            槍奴(白照神社) 

 

宮入り(伊勢神楽の舞子)                          宮入り(笛吹き)

 

  宮入り(神楽台)                             宮入り(鼓打ち)

 

伊勢神楽・囃子方                               伊勢神楽・幕舞

 

     伊勢神楽・鈴の舞                           伊勢神楽・阿波の鳴門巡礼

 

大神楽

 

大神楽                    田打ち

 

宮出し(露払い・出花)                          宮出し(薙刀)  

祭りの栞(トップ)

 

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