那留の大神楽

【祭礼日】10月上旬(開催年不定期=2018年)
【場 所】白山神社(郡上市白鳥町那留(ナル)579)・
丸山稲荷神社(白鳥町那留1502-480)・農業研修センター(白鳥町那留1198-2)

【日 程】土曜日10:00(打出し=農業研修センター)、10:30(
自治会長宅)、11:00(丸山稲荷神社)、14:00(白山神社)
日曜日9:30~10:00(打出し=農業研修センター)、10:15~10:40(忠魂碑前)、11:00~12:10(丸山稲荷神社)、13:30~13:45(消防センター=3曲)、14:00~14:20(宮入り)、15:00~16:00(白山神社) (但し、土曜日は打出し後、
自治会長宅あり)

2010年以来8年振りの開催でしたが、土曜日は雨のため午後からは中止になりました。今回は日曜日の行事を見学しました。会場に着くと昨日の雨でびしょ濡れとなった獅子の胴幕・草鞋などがブルーシートの上に並べて干してありました。

農業研修センターで打出しの後、忠魂碑前・丸山稲荷神社で大神楽が舞われましたが、移動のための行列はなく車に分乗し、丸山稲荷神社と白山神社では神社の手前から宮入りします。

【宮入りの行列】露払い2人・薙刀2人・奴5人・鼓6人・出花・行燈・東西呼ばり・オカメ・ササラ摺り・獅子2頭・笛8人・天狗・かねすり坊主・神楽台・神楽打ち3人・神楽担ぎ3人・鼓6人・田打ち26人の順で神社に練り込みます。

演舞者は全部で80人におよび、会場設営・各所での道案内役などの協力者を含めると100人以上の村人がこの大神楽の演舞と
運営に係わっています。

現在の神楽台は、平成5年10月に地元の大工さんが手作りしたものだそうです。かねすり坊主は古くからあるものではなく、他地区のものを参考にしながらも大きめに作り、小型のシンバルを持って大神楽の周りを歩きますが、紙製のため昨日のように雨に打たれると重くなって歩くのが大変だそうです。

【露払い】黒の羽織・着流し姿に一文字笠を被り、青竹杖を持ちます。

【獅 子】獅子は2頭でそれぞれ4人が胴幕に入り、緋の唐子服と軽衫袴(カルサンバカマ)姿でササラ摺りの子供1人とともに舞います。

【神楽打ち】神楽台の大太鼓を打つ神楽打ちは、緋の唐子服・裁着袴(タッツケバカマ)姿で赤い撥(バチ)で大太鼓を打つ子供2人の他に、緑の裃袴姿に一文字笠を被った付け小太鼓(締め太鼓)を打つ大人1人がいます。ササラ摺りと子供の神楽打ちは、天狗・オカメと共に混じり舞いながら、獅子をあやし太鼓を打ちます。

【笛方】黒の着流しに紋付羽織姿で一文字笠を被り、白足袋に下駄履きです。

【鼓方】紋付裃袴姿で鮮やかな鶏兜を被り、白足袋に下駄履きです。

【奴】毛槍を持つ4人と運箱を持つ1人で、だんだら模様の紺の法被と紺の股引を着て、大小2本の刀を差し、顔を白化粧し頭には白い幅広の布の上に赤い鉢巻を付けています。

【田打ち】子供22人と指揮役の大人4人で、紺の法被と股引を着て色とりどりの襷とだらり結びの帯を付け、顔を奴風に化粧し、柄の短い鍬を持ち揃って田を打つ所作をします。

白山神社の境内の上部には、数百枚の祝儀尉斗(ノシ)紙を括り付けたロープが20~30本張り渡らされています。観覧席はビール箱と3~4cm厚の板で観覧席が沢山設けられ、さらに2階席まで設けられています。


白山神社では三方向に向かって大神楽を舞います。(本殿→二階観覧席→来賓席→本殿)  白山神社での最後の曲「帰り岡崎」では、物悲しい笛の音に合わせて30分ほど時間をかけ演舞者が行列を組んで境内をゆっくりと進み神社を退出しますが、2頭の獅子が名残惜しそうに後を振り返る度に観客から拍手が送られます。


 

鼓方(農業研修センター)                     東西呼ばり(忠魂碑前)

 

        笛方(丸山稲荷神社)                    ササラ摺り・獅子(丸山稲荷神社)

 

 奴・薙刀(丸山稲荷神社)                    大神楽(消防センター)

 

 かねすり坊主・天狗(消防センター)         神楽打ち・オカメ・天狗(白山神社)

 

    田打ち(白山神社)                         帰り岡崎(白山神社)

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