畑佐の大神楽

【祭礼日】10月第二月曜日と前日
【場 所】白山神社(郡上市明宝畑佐517)

【日 程】日曜日11:00~16:00、月曜日11:00~15:00(集会所~白山神社~西光寺~民家3軒他~白山神社)

「畑佐の太神楽」の2日目を見学しました。集会所で記念写真を撮り打出しの大神楽を演じた後、白山神社・西光寺・民家3軒他・白山神社と7ヶ所で大神楽を奉納するので、いずれの場所でも10分ほどで終わります。

【行 列】警護竹を持つ天狗とヒョットコを先頭にして、露払い・行燈・幟・出花・おかめ・東西呼ばり・神楽台・太鼓打ち・笛・鼓・ササラ・獅子などの順で、総勢約50人がその都度行列を組んで次の舞い場所へと移動します。

【衣 装】天狗とヒョットコは、揃いの深紫の濃口シャツ・軽衫(カルサン)袴姿に警護竹を持ち、おかめは、格子縞の橙の着物に紫の頭巾を被っています。

露払いは羽織袴姿、東西呼ばりは緑の直衣(ノウシ)姿に剣先烏帽子(ケンサキエボシ)を被り大幣(オオヌサ)を持っています。

太鼓打ちの女児2人は、花柄の赤の鯉口シャツ・裁着袴(タッツケバカマ)姿に、赤と黄の帯を締め花笠を被っています。白化粧した顔の頬・目元などに紅を差し、足元は白足袋と草鞋を履き、草鞋の前坪には赤と金の飾りを付けています。

太鼓打ちはもう1人いて、裃姿に一文字笠を被る大人で神楽台の締め太鼓を打ちます。

ササラ摺りの男児は、太鼓打ちと同じ衣装で青の帯を締め青の花笠を被り草鞋の前坪には青の飾りを付けています。

囃子方の笛吹き4人は裃姿に一文字笠を被り、鼓打ち4人は裃姿に鶏兜を被っています。

【太神楽】演者の配置はロの字形で、笛方4人と鼓方4人がそれぞれ横一列に相対して床几に腰かけ、一方の端に獅子とササラ摺りが位置し、反対側の一方に神楽台と太鼓打ちが位置します。

獅子は、獅子頭を胴幕の中で1人が持ち、U字形の鉄パイプで胴幕を拡げる4人が胴幕の外にいます。

最初に東西呼ばりが、獅子と笛方の間に立ち大幣を掲げ持って大神楽を奉納する旨を口上します。その後、笛・鼓の囃子に合わせて太神楽が奉納されます。

ササラ摺りは主に獅子と舞い、太鼓打ちの女児2人は神楽台の大太鼓を2人そろって打ちますが、交代して1人だけで打つことも多く、この場合、太鼓から離れた太鼓打ちがササラとともに片足飛びをしたりします。

天狗は、囃子方の外側を周回しますが、おかめ・ヒョットコは踊りにも加わらず踊りを見ているだけです。

囃子は、先週見学した「大谷の大神楽」が静かな落ち着いた曲だったのに対し、畑佐は「ソーリャ、ソーリャ」の掛け声が入る賑やかな曲で、同じ明宝地区でも随分と違いがあります。2週間前に見学した「白鳥の大神楽」の囃子は両者の中間というところかと思います。

 

全員で記念写真(集会所)                     太神楽(集会所)  

 

集会所から神社へ向かう                       太神楽(神社)  

 

神社から西光寺へ向かう                       太神楽(西光寺) 

 

太神楽(民家A)

 

ヒョットコ・天狗・おかめ                       太神楽(民家B)   

祭りの栞(トップ)

 

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