白鳥の大神楽(白鳥神社)

【祭礼日】9月第四土・日曜日
【場 所】白鳥神社(郡上市白鳥町白鳥680-1)

【日 程】土曜日10:00~17:00(白鳥郷土芸能伝承センター~白鳥神社~秋葉神社~町内各所~伝承センター)、日曜日10:00~17:00(伝承センター~町内各所~白鳥神社~伝承センター)

「白鳥(シロトリ)神社の大神楽」は500年ほど前から始められたともいわれ、かつては9月16~18日に行われていたそうですが、昨年から9月第四土曜日を白鳥神社試楽・秋葉神社本楽、翌日曜日を白鳥神社本楽として行われています。今回は土曜日の大神楽を見学しました。

朝10時過ぎに白鳥神社に着いたときには、すでに太神楽の奉納が始まっていました。

奉仕者は、太鼓台の大太鼓を打つ男児2人・獅子をあやすササラ摺りの男児1人・笛吹き6人・鼓打ち6人・太鼓台の締め太鼓を打つ1人で、この他に「東西呼ばり」1人・道化2人・世話人多数がいます。

太鼓台には、錦の布と紅白の仁王襷で飾られた大太鼓が据えられ、その回りに4本の大幣(オオヌサ)が立ててあります。大太鼓の脇には締め太鼓1張が据えてあります。

獅子の胴幕には獅子頭持ちの他に竹ひご2本で胴幕を拡げる舞方数人が入っています。獅子の舞方は白の半袖シャツ・紺の腹掛け・股引姿に紺の足袋と草鞋を履いています。

大太鼓打ちとササラ摺りの男児は、顔を白化粧し額・頬・唇に紅を差し、金襴の上衣・裁着袴(タッツケバカマ)姿に花笠を被り、白足袋と草鞋を履いています。笛吹きと締め太鼓打ちは、裃姿に一文字笠を被っています。鼓打ちは、裃姿に鶏兜を被り鼓を手に持っています。

「東西呼ばり」は、白の直垂(ヒタタレ)姿に烏帽子を被り大幣を持っています。道化の1人は錦の上衣・軽衫(カルサン)袴姿、もう1人は白の上衣・黒の股引姿にヒョットコの面を着け円錐台形の帽子を被っています。

最初に、東西呼ばりが大幣を振りながら太神楽を始めることを口上すると、太鼓打ちの男児2人が大太鼓を打ち、ササラ摺りの男児が獅子をあやしながら舞います。道化は太鼓打ち・ササラ摺りのそばでその所作を真似しながら舞います。

太鼓打ちの1人は両手の撥を首の後ろに回した状態で跳びはねながら獅子の周りを一周して太鼓台の前に戻ったりします。この時も道化がその所作を真似しながら舞います。

締め太鼓打ちは場所を動くことなく太鼓台の締め太鼓を打ち続けます。笛吹きと鼓打ちは太鼓台と獅子を挟む形で向かい合ってそれぞれ一列に並び笛・鼓を奏します。

1時間ほど連続して舞った後、舞場を替えるため全体が境内を移動しさらに30分ほど舞います。

白鳥神社での太神楽奉納が終わると、東西呼ばり・笛吹き・鼓打ち・太鼓台・太鼓打ち・ササラ摺り・獅子の順で囃しながら境内を出ます。この後、車で秋葉神社に向かいます。

こちらは徒歩で後を追いかけます。秋葉神社は白鳥神社の1Kmほど東の山の中腹にあり、最後の2~300mは急坂になっています。

秋葉神社に着くと、太鼓打ちとササラ摺りの男児3人は化粧直しをしてもらい、宮入りの行列に加わります。秋葉神社では50分ほど太神楽を奉納した後、神事が行われます。

その後、秋葉神社近くにある「戦没者墓地」と白鳥神社近くの「コスモス苑」でも太神楽が舞われます。最後は、伝承センターで打ち納めの舞があるようですが、今回はコスモス苑まで見学したあと長良川鉄道の美濃白鳥駅に向かいました。

 

太神楽(白鳥神社)

 

太神楽(白鳥神社)

 

  道行(鼓打ち)                           道行(太鼓台)

 

   道行(笛吹き)                        太神楽(秋葉神社)

 

太神楽(秋葉神社)

 

太神楽(戦没者墓地)

 

      道行(獅子)                         太神楽(コスモス苑)

祭りの栞(トップ)

 

inserted by FC2 system