大鷲の大神楽

【祭礼日】9月20日
【場 所】大鷲白山神社(郡上市高鷲町大鷲184)

【日 程】10:00~12:30(大神楽=地区内巡行)、13:00~16:00(大神楽=神社)。

大鷲白山神社は明治41年(1908年)に穴洞、中切、向鷲見の白山神社と正ヶ洞天王社が合祀され、これに伴い大鷲の大神楽は中切と向鷲見の二つの白山神社の神楽を継承しているため、登場する演者は稚児の太鼓打ち3人・獅子・天狗のほかに、おかめ・ひょっとこ・般若4面・鬼2面が加わり、獅子は4頭も出ます。

午前中から地区内の各所で大神楽を舞っていたようですが、11時半からの高鷲振興事務所前での舞いの途中から見学しました。

太鼓台の大太鼓を打つ稚児の太鼓打ち3人と、裃姿に黒の笠を被り締め太鼓を打つ1人と、鼓8人・笛10人の囃しに合わせて般若面の4人が踊ります。

稚児の太鼓打ちは、唐子の衣装に花笠を被り白足袋に草鞋を履き、先端を紅白の房で覆った撥を持っています。鼓方・笛方はともに裃姿に一文字笠を被り、白足袋に下駄を履いています。

次に、裃姿に黒の笠を被った二人が太鼓台の大太鼓と締め太鼓を打ち、鼓・笛の囃しに合わせて2人立ちの獅子1頭と天狗・おかめが揃って舞います。

舞いの傍らでは、顔化粧し黒装束の鯉口シャツ・半纏・股引を着け、紅白の片たすきを掛け白の鉢巻きを締め、それぞれ先端に飾りを付けた長柄の棒を持った奴10人が一列に並び、奴振りを披露します。

振興事務所前での舞が終わると、演者の一行は当屋と思われる民家に移動し30分ほど舞った後、棒振り・薙刀振りなどを加えて、行列を組んで神社に向かいます。何事も羽織袴姿の一人が持つ拍子木の合図で始まるようです。

行列は、出花1人・警護2人・棒振り7人・薙刀振り(女装)4人・般若面・鬼面・薙刀(兜)4人・奴・鼓方・笛方・太鼓屋台・太鼓打ちの順で、ゆっくりと進みます。般若面・鬼面は神社鳥居手前から先頭に立ちます。

境内で、鼓・笛の囃しに合わせて棒振り・奴振り・薙刀振りが披露され、白装束姿に梨子打烏帽子(ナシウチエボシ)を被り幣束を持った東西呼ばりの口上の後、神楽が始ります。東西呼ばりの口上はそれぞれの舞ごとに行われます。この時、天狗は東西呼ばりの傍らでその真似をします。

最初に一人立ち獅子による「剣の舞」が舞われ、次に、「天狗・獅子・おかめの舞」を間に挟んで、「おかめ・般若4面の舞」、「獅子2頭・般若4面の舞」、「獅子4頭・般若面4面と鬼2面の舞」が舞われます。舞が進むに従って2人立ち獅子の頭数が2頭、4頭と増えます。

また舞により鼓方・笛方が、裃姿に一文字笠の大人から唐草模様の頭巾を被った子供に交代します。それぞれ10人ほどいて後継者育成に努めておられるようで頼もしい限りです。

この後、小一時間ほど休憩します。舞いの間や休憩時に、晴れ着で覆った赤ちゃんを抱いた若い女性が神社拝殿に上がり、子供の無事成長を祈願します。今年の初参りは6組でした。休憩の後、「天狗・獅子・おかめの舞」、「おかめ・般若4面の舞」、「ひょっとこ・おかめ・天狗の舞」が舞われます。

すべての舞が終わると、宮入りと同じ順番でそれぞれ舞いながら境内を一周して退場します。

 

     太鼓打ち(高鷲振興事務所前)             天狗・獅子・おかめ(高鷲振興事務所前)

 

 東西呼ばり・天狗(当屋宅)                      太鼓打ち・般若(当屋宅) 

 

       般若・鬼(宮入り)                       出花・警護・棒振り(宮入り)

  

    奴(宮入り)                               鼓・笛(宮入り)

 

薙刀(白山神社)

 

  初参り(白山神社)                          剣の舞(白山神社)

 

    子供の鼓(白山神社)                       獅子・鬼・般若(白山神社)

 

       太鼓打ち(白山神社)                     天狗・おかめ・般若(白山神社)

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