円城寺の芭蕉踊り(秋葉神社)

【祭礼日】8月22日
【場 所】秋葉神社(羽島郡笠松町円城寺919)

【日 程】20:00~20:15

「円城寺の芭蕉踊り」は、江戸時代中期、円城寺村に大旱魃が発生した時、谷汲村(現揖斐川町)の雨乞い踊りを参考にして始めたとされ、踊り子が背負う竹飾りが芭蕉の葉に似ていることから芭蕉踊りと名付けられたといわれます。

円城寺村は木曽川沿いにありましたが、昔は用水設備がなかったので旱魃になると鉦・太鼓を打ち鳴らして雨乞いをせざるを得なかったのだそうです。

芭蕉踊りは、大正12年(1923年)を最後に中絶していましたが、昭和47年(1972年)に復活し、現在は小学校高学年生によって受け継がれ、盆踊りの中で披露されています。

19時頃神社に着くとすでに大勢の大人・子供たちが集まっていて賑やかです。そこへ長さ7~8m・高さ3mほどの屋根付き灯籠4基が境内に運び込まれます。各町内会から出されたものでしょうか、初めて見る屋根付き灯籠です。

1基は「四季の歌」などの唱歌・童謡12曲の歌詞、1基は短歌10首と挿絵、1基は川柳10句がそれぞれ描かれた角提灯10~12丁が吊るしてあります。この他に3幅の水墨画が書かれたものもあります。これには角提灯はなく丸提灯が8丁吊り下げてあります。

やがて紅白幕で飾られた台に載る大太鼓を若者が打ち始めると、これを囲むようにして浴衣姿の子供たちが輪になって踊ります。子供中心の盆踊りのようです。

しばらくすると、高張提灯2張を先頭にして町内会長・笛・踊り子・世話役など芭蕉踊りの一行が行列を組んで、笛・太鼓・鉦を囃しながら境内に入ってきます。

踊り子は、太鼓打ちと鉦打ち各1名で1組となり今年は4組8人です。

太鼓打ちは、藍鼠(アイネズ)色の半纏・手甲脚絆・白の短パン姿に白の襷と鉢巻を締め、背に竹飾りを負い胸に大太鼓を付け両手に撥を持っています。

竹飾りは、直径10数cm・長さ3mほどの竹の上部3分の2を1年の月数の12で割り、この割り竹に金・銀・赤・青・白の色紙を貼り付けたものです。

鉦打ちは太鼓打ちと同じ衣装で鉦を持ち、先端が握り拳のようになった木の棒で鉦を打ちます。

踊り子たちは、境内中央の地面に立てられた御幣を囲むようにして輪になって、笛の音に合わせ太鼓・鉦を打ちながら踊ります。踊りの曲は「かけ踊り」「拍子踊り」「ひねり踊り」の3曲で、その都度曲名が案内されます。踊りは15分ほどで終わり、その後、盆踊りが再開されます。

 

 灯 籠                                 盆踊り

 

踊り子の入場                               芭蕉踊り

 

芭蕉踊り

祭りの栞(トップ)

 

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