西深瀬のヤングルドン

【祭礼日】7月第二日曜日
【場 所】津島神社(山県市西深瀬1437 隼人神社内)
【日 程】13:00~(人形作り=境内)、18:00~19:00(町内巡行)

「柳田国男集」では、送り神の起こりを次のように伝えています。『尾張津島の天王は昔から疫病を制御する大神として信仰されていた。その昔、津島の詞官堀田弥五郎というものが来て、その土地の人に殺されてから、その祟りによって悪疫が広く流行した。そこでこれを津島に送り返す心でこの祭事が始まった。その信仰区域に「弥五郎送り」という行事がある。例えば、美濃、山県郡の各村では旧6月中の厄神送りに、この神の社前から幣束と葉竹を中に立てて、行列をなして村内を廻り、厄神を村の外へ送り出すことを「弥五郎送り」と言っている』

夕方神社に着き、行事の準備をしている方に、「ヤングルドンは弥五郎どんが訛ったものですか」とお聞きしたところ、「分からない。自分たちは従者を連れているので殿と呼んでいる。従者が担いでいる荷物は餅です」とのことでした。

当日の13時から神社境内で人形作りが行われます。出来上がった人形3体(殿・奥方・従者)と御幣を鳥居に立て掛けておきます。

18時から鳥居の下で神事が行われます。集まった大人30数人が、蝋燭に火を付け般若心経を唱え御神酒を拝戴します。その後、御幣と人形を持って鉦を鳴らしながら西深瀬区内を隈なく巡行します。町内の人たちは少し離れて後からついて行きます。途中から行列に子供さんが3人参加しました。

19時頃、鳥羽川富岡橋の欄干(ガードレール)に御幣と人形を立て、蝋燭に火を点け全員で般若心経を唱えます。その後、御幣と人形3体を一斉に橋の上から川に流します。

 

人形3体            殿

 

奥方              従者

 

般若心経を唱える               町内を巡行

 

町内を巡行               般若心経を唱える

 

人形と御幣を川に流す

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