【祭礼日】7月第四土曜日
【場 所】春日神社(関市南春日町1)
【日 程】17:15(燈花会のローソクに点火)、17:45(提灯への名前書き開始)、18:00(燈花会神事)、18:15~(提灯交換開始)
春日神社は、鎌倉時代に大和の国から移住してきた鍛治刀匠が、奈良の春日大明神を勧請して関鍛冶の守護神とし創建し、名刀工の信仰を集め関鍛冶繁昌の因ともなったといわれる神社です。また春日神社には、天王社の総本社である津島神社(愛知県津島市)の主祭神建速須佐之男命(タケハヤスサノノミコト)も勧請し祀られています。
春日神社の天王祭は提灯祭りとも呼ばれ、提灯を神前に捧げ男児と女児が提灯を交換し、子供たちの健やかな成長と成長後の良縁を願って行われる神事です。
提灯換えは小学生低学年までの男児・女児が対象で、境内入口に設けられた提灯授与所(提灯1ヶ500円)で、子供の名前・性別・年齢などを墨書きしてもらった提灯に竹笹を付けてもらい、神社本殿前にある能舞台の上にいる世話役に渡し、代わりに男児なら女児の提灯を、女児なら男児の提灯を戴きます。
春日神社では、同日に燈花会(トウカエ)も行われます。燈花とは、灯心の先に作られる花の形をしたロウの塊のことで、仏教ではこれを縁起の良いものとしています。1999年から、春日大社のある奈良公園で毎年8月に開催されている燈花会を、2010年から関の春日神社でも、関商工会議所実行委主催で開催するようになりました。
燈花会では、水を入れたカップの中にロウソクを浮かべ、これを能舞台の東西にある扇形の芝生に並べ立てます。当日17時過ぎ、関係者10人余がロウソクに一斉点火します。18時、宮司と神社袢纏を着けた関係者15人が行列を組んで宮入りし、能舞台上で神事を行います。
燈花会の神事が終わると、能舞台で提灯の交換が行われます。能舞台に向かって左側が男児、右側が女児が提灯を交換する場所に指定されています。提灯を交換した親子は燈花会のロウソクの灯の中を散策したりします。提灯の交換に訪れる親子は20時頃まで続きます。
また当日17時から、関市街地の本町通りで関商工会議所が後援する「ふるさと夏まつり」が開催されています。1982年から始まり、2010年から春日神社の天王祭(提灯祭り)と同一日に開催するようになったそうです。お菓子まき・パレード・スタンプラリー・盆踊りなど盛りだくさんのイベントがあるそうです。
ローソクに一斉点火 水に浮かべたロウソク
提灯に名前等を書いてもらう
燈花会関係者の行列 燈花会神事
男児から提灯を受け取る 女児に提灯を渡す
燈花会と提灯祭りとのコラボ