たたき祭り(榊山神社)

【祭礼日】7月第四日曜日
【場 所】榊山神社(中津川市福岡500)

【日 程】10:00~12:00(神楽・子供山車・手踊り=商店街)、13:00~14:30(神事=神社)、14:40~15:00(たたき祭り=神社)、15:00~15:15(手踊り=神社)、15:30(餅投げ=神社)

榊山(サカキヤマ)神社のたたき祭りは、「天文年間(1532~1555年)、遠山直廉(ナオカド)が飛天王を苗木城に移転しようとした際、この地で御神体が動かなくなってしまった。家臣たちが榊の枝で供の者をたたいたが、それでも御神体は動かないのでついにこの地に安置した」という故事に由来する祭りだそうです。

祭りは前日夜の宵祭りから始まり、本祭りの当日朝10時から福岡の町のメイン通りである商店街を、神楽・子供山車・手踊りの順で行列を組んで神社に向かいます。

神楽は、一人立ちの獅子と羽織袴姿の付き添い1人を先頭にして、白の着物に水色の袴姿に編み笠を被り白足袋・下駄を履いた20人余が笛を吹きながらゆっくりと進みます。その後ろには小学生が背負う背負子(ショイコ)に載せた締め太鼓を打つ2組と神楽台の大太鼓2台を打つ2人が続きます。太鼓打ちはいずれも笛方と同じ衣装です。

神楽の後ろには、祭り法被を着た10数人の小学生が曳く山車が続きます。山車に載っている巨大な人形は、来年の東京オリンピックマスコットの「ミライトワ」と「ソメイティ」です。

余興とされる「手踊り」は出発点で、東京五輪音頭など数曲の歌に合わせて踊った後、踊りながら商店街を進みます。踊り手は、白のシャツに黒のタイツを着け、赤と黒の長半纏を腰に巻き黒の山高帽子を被った女性25人と男性15人です。今年の余興元は植苗木地区で、五つの区が年交代で余興を行うそうです。

13時少し前、社務所前から神楽の一行30人余を先頭に、赤と青の狩衣姿に垂纓冠(スイエイカン)を被った神職4人と白の狩衣姿に立烏帽子を被った神職7人、羽織袴姿に一文字笠を被った10数人、巫女さん4人、氏子関係者40数人が、行列を組んで祓所に向かいます。

祓所でお祓いを終えた後、皆さん石段を上って本殿に入り神事を行います。神事の中で巫女さんにより「豊栄(トヨサカ)の舞」が奉納されます。

神事が終わると「たたき祭り」のメイン行事が始まります。切幣(キリヌサ)を撒く神職を先頭にして、神旗・紅白の布を付けた大ぶりの榊・獅子・白の絹垣(キヌガキ)で囲まれた御神体の「金の幣束」・榊の枝を持つ氏子関係者・巫女さん・神楽の笛方の順で、神社境内から下の鳥居までの石の階段を下って行きます。

この時、榊の枝を持つ30~40人の氏子関係者が、石段の両側に並ぶ参拝者の頭や肩をたたきます。榊の枝でたたかれると無病息災で過ごせるというので皆さん頭を差し出します。行列は下の鳥居から折り返して石段を登り本殿に戻ります。

たたきの行事が終わると、境内広場で手踊りが奉納されその後、餅投げが始まります。餅は横長の藁俵に詰められており、これが60俵ほどもあり、氏子関係者約20人が横に長い石垣の上に並んで一斉に餅を投げます。

 

     神楽の行列                                神楽台と締め太鼓

 

子供山車                                     手踊り 

 

 祝詞奏上                                     豊栄の舞

 

切幣で祓う                                     神 旗

 

  御神体の「金の幣束」                         榊の枝で頭・肩を叩く

 

榊の枝で頭・肩を叩く

 

 手踊り                                       餅投げ

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