上宝一重ケ根の鶏芸(村上神社)

【祭礼日】5月10日
【場 所】村上神社(高山市奥飛騨温泉郷村上1461)

【日 程】10:00~10:50(播隆祭=神社)、10:50~11:10(鶏芸・へんべとり=神社)

村上神社は奥飛騨温泉郷の総鎮守社で、福地温泉で静養したと伝えられる第62代村上天皇を主祭神として祀っています。この村上神社の祭礼の中で、岐阜県の無形民俗文化財に指定されている「上宝一重ケ根(カミタカラヒトエガネ)の鶏芸(トリゲイ)」が奉納されます。併せて北アルプス飛騨側の開山祭として「播隆祭(バンリュウサイ)」が営まれ、獅子舞「へんべとり」が奉納されます。

最初に行われる播隆祭では、槍ヶ岳・笠ヶ岳に仏像を安置し、両山を開山した「播隆上人」の偉業を称えるとともに北アルプスの安全を祈願します。

次に、鶏芸が奉納されます。上宝一重ケ根は高山市に合併する前の上宝村一重ケ根の地名です。この鶏芸は、平家の落人がこの地区に住み伝授したものといわれています。

両端に白の房を付けた棒を持った鉦大将の指揮によって、胸に付けた小太鼓を打つ1人と鉦打ちの6人が輪になって、大太鼓と笛の音に合わせて踊ります。

踊り手は、鯉口シャツの上に龍と鳳凰を染めた帷子(カタビラ)を着て、軍鶏(シャモ)の雄鶏の尾羽で飾った「シャゴマ」と呼ばれる冠を被り、紺の股引と地下足袋を履いています。

次に、二人立ち獅子舞による「へんべとり」が奉納されます。へんべとりは、平安時代、村上天皇がお忍びで湯治に訪れた際、村人たちを苦しめる毒蛇を美しい笛の音で慰め退治したという伝説をもとにした獅子舞だそうです。へんべとは蛇のことです。

鶏芸とへんべとりは、2kmほど離れた神明神社でも9月30日に奉納されます。

 

播隆祭                                       鶏 芸

 

鶏 芸

 

へんべとり

祭りの栞(トップ)

 

inserted by FC2 system