火祭り(手力雄神社)

【祭礼日】4月第二土曜日
【場 所】手力雄神社(岐阜市蔵前六丁目8-22)

【日 程】10:30(御旅所への奉遷神事)、14:30(長持ちの宮入り開始)、18:45( 花火神輿の宮入り完了)、18:50(御神燈へ点火)、19:25(滝花火へ点火・花火神輿乱舞)、20:30(仕掛け花火へ点火)、20:35(手花火へ点火)、20:55(仕掛け花火・山焼花火へ点火)

手力雄(テジカラオ)神社の火祭りは火薬を使った勇壮な祭りで300年の歴史があり、岐阜県の無形民俗文化財に指定されています。

14時前に神社に着くと、境内には高さ約20mの木柱14本が立ち並び、その天辺には三角形の木組に10ヶの白い行燈「御神燈」が取り付けられています。各町が1本ずつ奉納しているようです。

また、境内正面の立火棚には各町が飾り付けた時代絵巻の山(舞台)が7基ありました。今年のNHK大河ドラマの「八重の桜」もありました。

しばらくすると「長持ち」の宮入りが始まりました。神社から500mほど離れた鳥居から、担ぎ棒に吊り下げた鐘を担ぎ手二人が打ち鳴らす後ろから、御幣と榊の枝が立てられた長持ちが20~30人ほどの若者に担がれてゆっくりと進んできます。

この行列が神社境内に入ると周りに爆竹が次々に撒かれて凄まじい音がし煙が巻き上がります。長持ちの一行は境内に入り社殿前で神職の榊でのお祓いを受けます。8町の宮入りが終わる頃には社殿前の参道は爆竹の燃えかすだらけになります。

辺りがうす暗くなった頃から飾り神輿(花火神輿)の宮入りが始まります。二人で担ぎ打ち鳴らす鐘の後ろから、手花火に囲まれ20~30人が担ぐ飾り神輿8基が宮入りします。馬に乗る武将・酒樽・赤いレースカー・ゆるキャラ・鵜飼の鵜など神輿に載るのは様々ですが、いずれも神輿から火を噴き上げています。

花火を打ち上げるには狭いかなと思われる境内には、既に安全確保のためのロープが張られて打ち上げ場所の近くには入れません。花火から落下する火の粉が当たらない木の陰からは花火は見えず、ほどよい場所は人で一杯でようやく適当な場所を確保しましたが、花火の打ち上げ場所からはかなり離れています。

いよいよ火祭りが始まります。最初に各町の御神燈が順番に点火されます。20mも高い所にある行燈にどうやって点火するのか見ていると、ワイヤーを伝ってロケット花火を飛ばして導火線から行燈のロウソクに点火するようです。行燈の全部が点灯するとその年は豊作になるのだそうです。

次に、御神燈と同じくらい高い竿の先にある滝花火に順番にロケット花火を飛ばして点火します。滝のように落ちる火の粉の下を花火神輿が練り、鐘と爆竹の音が響き渡ります。神輿に詰め込まれた火薬の火が噴き上がり花火神輿の担ぎ手は大量の火の粉を浴びます。この火を浴びると無病息災で過ごせるといわれます。

次に、仕掛け花火の後、山(舞台)が飾られていた立火棚の上で回転式の手花火に点火されます。この後、立火棚の後ろの山に仕掛けられた花火が一斉に打ち上げられる山焼花火でクライマックスを迎えます。

今まで見た花火・火祭りの中で最も騒がしく、最も激しいものでした。おかげで着ていたポリエステルのコートは穴だらけになりました。

 

    御神燈                                      山(舞台)

 

長持ち宮入り

 

花火神輿宮入り 

   

  御神燈点火                    滝花火点火                     花火神輿  

 

 手花火                                       山焼花火

祭りの栞(トップ)

 

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