下苅安の大神楽

【祭礼日】4月第一日曜日
【場 所】白山神社(郡上市美並町白山718)

【日 程】12:30~13:10(神事=神社)、13:15(大神楽=美並コミュニティセンター前) 、13:30(神社・大神楽の行列が拝殿を三周後、渡御)、14:00(神事=御旅所)、14:15(巫女舞・大神楽=御旅所)、14:40(還御出発)、15:00~15:40(巫女舞・大神楽=神社)、15:50(餅投げ)


12時30分から白山神社で神事が行われますが、これと並行して隣の美並コミュニティセンターで大神楽の囃子が奏されます。神事が終わると、コミュニティセンター前で大神楽が2曲舞われます。その後、大神楽の一行は行列を組んで白山神社に宮入りし、神社の行列を先頭にして拝殿を三周した後、満開の桜の中、300mほど南にある御旅所に渡御します。

【神社の行列】武者・幣束・袖搦(ソデガラミ)・刺股(サスマタ)・槍3本・弓と箙(エビラ)3組・弊・太刀4振り・榊10本・金幣・稚児2人・神職・唐櫃(カラビツ)・弊束・神輿の順で、総勢40人余です。先頭の武者は背に袋に入った太刀を負っています。榊には五色の紙垂(シデ)が付いています。

【大神楽の行列】先達2人・梵天(東西呼ばり)1本・神旗2本・花束(シナイ)2本・稚児巫女2人・舞巫女4人・神楽堂・舞打2人・簓(ササラ)摺り1人・付け太鼓(小太鼓)打ち2人・鼓4人・笛13人・子供神輿10数人の順です。各役には警護役5組(14人)が付き添い、総勢70人余の大行列です。

子供神輿は2基あり、長さ約3mの竹ヒゴ20本ほどにピンクの花が一杯取り付けられていて、これが神輿の上に伸びていて、他ではあまり見たことのない華やかな神輿です。渡御に同行するのは1基だけです。

行列が御旅所に着くと神事の後、ブルーシートの上に茣蓙を敷き、この上で豊栄(トヨサカ)の舞と浦安の舞が奉納されます。その後大神楽2曲が奉納され、御旅所での行事が終わり、再び行列を組んで神社に還御します。

【大神楽】神社境内で再び豊栄の舞と浦安の舞が奉納された後、大神楽が奉納されます。梵天を持った東西呼ばりが、最初本殿に向かって、次に左と右に、最後に再度本殿に向かって、天下泰平・国家安穏・五穀穣就などを祈願して大神楽を奉納する旨の口上を述べた後、その都度、方向を変えて大神楽が舞われます。

美並地区の下田・大矢・福野と同様、舞打と簓摺りの子供は、プロペラと呼ばれる五色(赤・青・緑・紫・金)の羽根の被り物を頭に着けています。下苅安(シモカリヤス)の場合は、羽根の上に五色の短冊が沢山付いていて華やかです。履物は黒足袋に白い緒の草鞋です。

獅子の胴幕には裃姿の8人が入り、手と竹で胴幕を拡げています。獅子頭持ちは羽織の上に白丁(ハクチョウ)の衣を着けています。獅子方が裃姿で胴幕に入るのはあまり見たことがありません。

大神楽が終わると、境内の2ケ所に設けられた櫓の上から餅投げが行われます。投げられた餅の半数ほどには景品(日用雑貨・ラーメン・焼きそば等)引き換え用の色紙が入っています。

最後にシナイ2本の花が分けられます。子供神輿に付いていた花飾り2本も皆さん自由に手に取っていました。花は持ち帰って田や畑に挿すそうです。

 

大神楽行列(コミュニティセンターから神社へ)

 

大神楽行列(コミュニティセンターから神社へ)

 

          神社行列(神社から御旅所へ)           子供神輿(神社から御旅所へ)

 

    神事(御旅所)                              豊栄の舞(御旅所)

 

 東西呼ばり(御旅所)                             大神楽(御旅所)

 

浦安の舞(扇・鈴)(白山神社)

 

大神楽(白山神社)

 

シナイの花を分ける                                 餅投げ      

      

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