大神楽・奴踊り(小野八幡神社)

【祭礼日】4月第三土・日曜日
【場 所】小野八幡神社(郡上市八幡町小野1)

【日 程】土曜日[試楽]8:00(打ち出し=大垣共立銀行駐車場)、10:30(八幡神社宮入り)、11:15~12:00(昼食=八幡神社)、18:00~19:30(打ち挙げ)

日曜日[本楽]8:00(打出し=大垣共立銀行駐車場)、10:00(八幡神社宮入り・式典)、12:00~13:00(昼食=八幡神社)、14:30(大神楽合同奉納=旧八幡町庁舎記念館前)、18:30~19:30(打ち挙げ=大垣共立銀行駐車場)

桜の花が散り終わる頃、郡上市の旧八幡町中心部にある三大神社(小野八幡神社・岸劒(キシツルギ)神社・日吉神社)の例祭がそろって行われ、城下町一帯を大神楽が巡行し各町で披露します。今回は試楽の土曜日に、駆け足で小野八幡神社・岸劒神社・日吉神社の順で三つの祭りを見学しました。

小野八幡神社の祭礼は、寛文7年(1667年)8 月、八幡城主遠藤常友が長滝の禰宜神子を招いて奉納したのが始まりといわれています。小野八幡神社の祭礼では大神楽とともに奴踊りがあるのが特徴です。

早朝、大垣共立銀行駐車場で打ち出し、北側の巡行路4ヶ所で大神楽と奴踊りを終えた後、神社旗・傘鉾・吹貫・天狗・出しの花・警護・奴8人・東西呼ばり・神楽舞子4人・付太鼓打ち1人・笛吹き8人・鼓打ち7人・おかめ・ひょっとこ・神楽堂・獅子などの順で行列を組んで八幡神社に宮入りします。

大神楽の舞子は金襴の着物に軽衫(カルサン)を着け白足袋に草鞋を履いた小学生で、付太鼓打ちは水色の着物に金襴の袴を着け白足袋に下駄を履いた中学生で、両者とも金襴の三角笠を被っています。東西呼ばりは鶴紋模様入りの紺の格衣(カクエ)・袴姿に黒の風折烏帽子(カザオリエボシ)を被っています。

奴は赤褌(フンドシ)姿にだんだら模様の紺の半纏を着け、独特な被り方で手拭を頭に着けています。また手には赤い飾りが付いた棒を持っています。

笛吹きは裃姿に一文字笠を被り、鼓打ちの子供は裃姿に鶏兜を被っています。おかめは鈴と扇を持ち、ひょっとこは鍬を持っています。

小野八幡神社の獅子は雄獅子といわれ高く大きく舞います。獅子の胴幕には獅子頭持ちを含め4人が入り、竹ヒゴで胴幕を膨らませています。

奴は練りながら境内に入り社殿前に納まると一旦退場します。その後、大神楽が奉納されます。最初に「東西呼ばり」が幣束を振り大神楽を舞う趣旨などを声高に述べた後、相対して床几に座る笛吹きと鼓打ちの囃子に合わせて大神楽が舞われます。

舞子のうち2人はササラを持って獅子と舞い、他の2人は撥をもって神楽堂の大太鼓を打ち、付太鼓打ちは大太鼓の隣に据えられている締め太鼓を打ちます。おかめとひょっとこも舞子の真似をしながら舞います。

大神楽が終わると、笛・鼓・付太鼓の囃子に合わせて奴踊りが始まります。付太鼓打ちは裃姿に一文字笠を被った大人に替っています。奴踊りは最初棒を持って2列で踊り、次に棒を腰に挿し1列になって踊り、最後に日の丸扇を持って舞います。

奴踊りが終わると昼食休憩に入るので700mほど離れた岸劒神社に向かいました。

大神楽・奴踊りの一行は昼食休憩の後、南側の巡行路を経て、夜、大垣共立銀行駐車場で打ち挙げします。本楽では旧八幡町庁舎記念館前での三社合同大神楽奉納の後、日吉神社と愛宕神社でも大神楽・奴踊りを奉納します。

 

出しの花・吹貫・傘鉾                             宮入り(警護・奴)

 

 宮入り(舞子・東西呼ばり)                          宮入り(奴)       

 

笛吹き                                        鼓打ち

 

 大神楽

 

大神楽

 

奴踊り

祭りの栞(トップ)

 

inserted by FC2 system