那比の大神楽

【祭礼日】4月14日
【場 所】新宮神社(郡上市八幡町那比3686)

【日 程】13:00~13:45(神事)、13:45~13:55(宮入り)、14:00~15:00(大神楽)


新宮神社は、天暦年間(947~957年)村人に危害を加える妖怪さるとらへびを退治したとされる藤原高光により、高賀山麓の六ヶ所に創建された神社(高賀六社)の一つです。新宮神社の神体が仏像(金銅宝冠虚空菩薩坐像)であることや、平安~鎌倉時代の懸仏が大量にあるなど、神仏習合の形が色濃く残っています。

【宮入】拝殿での神事が終わると、拝殿の屋根下に吊るされている鐘の合図で、大神楽の獅子が宮入りし境内で舞います。宮入りの舞の間に神輿を本殿から拝殿に移します。

【獅子起し】宮入りの舞の後、最初に獅子起しがあります。獅子頭は大神楽とは異なり、角が無く頭に金色の宝珠が載っています。また獅子の胴幕(カヤ)は白地の布に赤い文様が描かれているものです。獅子起し役の権兵衛は、縦に割れ顎が外れた面を被り手拭で頬被りし、破れた扇子で獅子頭を何度も叩き獅子を起そうとします。やがて目覚めた獅子に追われて権兵衛は拝殿に逃げ込みます。

【大神楽】胴幕を5人で棒を使って持ち上げ、うち1人の棒は高く突き上げています。(獅子の尾を表わしているようです)東西南北の四方に向かい大神楽を舞った後、神輿を先頭に笛5人・鼓1人・花傘2人・獅子あやし1人・太鼓打ち2人・屋台・獅子の順で拝殿を三周します。この時、住民の皆さんが神輿に賽銭を載せ、神輿の下を潜ります。
神輿を拝殿内に戻すと再び大神楽を舞います。終了後、花傘の花を奪い合います。花はリンドウの花を模したように竹の枝に付けられています。

 

  宮入り                 獅子起しの獅子頭

 

権兵衛                                     獅子起し 

 

大神楽

 

神輿を潜る                              花奪い


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