福野の大神楽

【祭礼日】4月5日
【場 所】白山神社(郡上市美並町白山1437)

【日 程】12:30(会食=福野公民館)、14:00~14:10(打ち出し=福野公民館前)、14:15~14:50(巡行)、15:00~15:50(大神楽=白山神社)
上苅安(カミカリヤス)の大神楽を見学するため長良川鉄道の美並苅安駅から北へ神明神社に向かったのですが、祭礼日にしては町が静かすぎたので途中地元の人に確かめると、不幸があったので中止になったとのことでした。このため福野の大神楽を見学することに変更し、急いで2Km余り南の福野白山神社に向かいました。

12時過ぎ白山神社に着き、暫くして来られた地元の人にお聞きすると、大神楽は14時に福野公民館前で打ち出した後、神社に向かうとのことで開始時間には間に合いました。

福野公民館前での大神楽の打ち出しは2曲だけで、神社への行列は600mほどの距離を30分余りかけて北へゆっくりと進みます。

【行 列】警護4人・巫女2人・神社幟2本・大幣(オオヌサ)(東西呼ばり)1本・シナイ1本・花束2本・舞打2人・ササラ摺り1人・神楽堂・小太鼓打ち(付け太鼓)2人・鼓2人・笛9人の順です。

福野の大神楽は同じ美並地区の大矢から伝授されたそうですが、舞打とササラ摺りがプロペラと呼ばれる被り物を頭に着けるのは昨日見学した大矢と同じです。そういえば3年前に見学した美並地区の下田の大神楽も同じ五色(赤・青・金・紫・緑)のプロペラを頭に着けていました。

神楽堂の社の屋根に金箔の鯱鉾が飾られているのも、下田・大矢・福野、共通しています。八幡地区の一部や白鳥地区の大神楽には社を載せた神楽堂はなく、大太鼓だけが載った太鼓台だったように記憶します。

【大神楽】白山神社では、五穀成就・氏子繁栄などを願って10曲ほど舞います。ササラ摺りと相対していた獅子は曲により(ほぼ1曲おきに)境内を走り回り観客に噛みつく所作をしたりします。獅子の胴幕の中には胴幕を拡げる竹を持った8人と獅子頭持ち1人が入っています。

舞打の打つ大太鼓は、神楽堂から外されて地面に置かれた立台に据えてあります。これを舞打の二人が縦に並んで、前の一人が太鼓を打ち、後ろの一人は同じように打つ所作をし、曲ごとに前後を交代します。舞打・ササラ摺りの履物が黒の地下足袋というのは珍しいです。

囃子方の打つ小太鼓2張は神楽堂に据えられこれを2人が打ち、笛方9人・鼓方2人と共に囃子を奏します。50分ほどほとんど休みなく舞うので舞打ち・ササラ摺りの子供は大変です。

大神楽が終わると、花束2本とシナイ1本の花が参拝者に分けられます。

 

東西呼ばり(福野公民館前)                         大神楽(福野公民館前)

 

大神楽(福野公民館前)

 

囃子方(福野公民館前)

 

公民館から神社へ

 

大神楽(白山神社)

    

  大神楽(白山神社)                          花束・シナイを分ける

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