瑞穂のお蚕祭り

【祭礼日】3月第一日曜日
【場 所】美江寺観世音(瑞穂市美江寺973-1)

【日 程】13:00(猩々ばやし奉納)、13:20~15:00(猩々山車巡行)、15:30(読経)、17:00(餅まき)

全ての生き物を慈しむとされる観世音菩薩に、蚕が丈夫に育ち豊作になることを祈念する祭りです。この祭りは、もともと美江寺観世音の五穀豊穣祈願の祭事として行われていたのが明治中期より養蚕が盛んになったことから祈願の内容が変わったのだそうです。

祭りの主役の山車の上には柄杓を持った大きな猩々が立っており、このひしゃくで1年間の降水量、農作物、養蚕の吉凶が占われたといいます。このためでしょうか、ひしゃくの底の一部は板がなく空いています。養蚕産業はすたれてしまいましたが、美江寺の方々の手により古式が守られています。

山車の車輪は丸太を輪切りにしたもので直径60cm、厚さは30cm程もあります。13時になると境内の山車の前で、小学4~6年生10数人が猩々囃子を奉納をします。その後、山車が町内を1時間半巡行します。山車は小学1~3年生約30人が曳きます。猩々囃子は、山車の中で大人が小太鼓・平太鼓を、山車の上では子供達が笛を吹きます。猩々囃子はおまわり・猩々・美江寺他、全部で6曲あります。

寺の本堂には野菜で作った猩々が飾ってあります。乾燥寒天の赤と白で顔を、人参とササゲで髪を、茄子と胡瓜で袴を、椎茸で山車を表すと教えていただきました。


 

 山車                   猩々囃子を奉納

 

     猩々         柄杓に穴が空いている

 

町内巡行

野菜猩々

祭りの栞(トップ)

 

 

inserted by FC2 system