五加の杵振り踊り(五加神社)

【祭礼日】3月最終日曜日
【場 所】五加神社(加茂郡東白川村五加932)

【日 程】12:00(五加センター前出発)、12:30(宮入り)、13:00~14:00(神事と並行して杵振り踊り・獅子舞)

東白川村は、伝承や目撃談はあるもののいまだ捕獲に成功していない未確認動物のひとつ「ツチノコ」の目撃情報が数多い伝説の村として知られ、「つちのこ館」まで設けられていますが、さらに、現在も村内に五つの神社を擁しながら全国で唯一お寺のない村としても知られています。

五加(ゴカ)神社はその五つの神社の一つで、昭和35年(1961年)11月、旧村の産土神として崇敬されていた柏本神社など五つの神社が併合して社名が五加神社とされ、これを機に五加神社大祭(春祭り)の中に採り入れたのが「杵振り踊り」です。

杵振り踊りは、岐阜県中津川市蛭川の安弘見(アビロミ)神社、恵那市中野方の笠置(カサギ)神社、賀茂郡白川町切井の佐長田(サナガタ)神社で古くから行われている五穀豊穣を祈願する踊りです。

五加神社の春祭りは五加センターから始まります。猿田彦(天狗)を先頭にして、子供みこし・獅子1頭・神職・唐櫃・舞姫6人・楽人4人・囃子方(笛10人・太鼓2人)氏子関係者などが行列を組んで、笛太鼓の囃子とともに700mほど離れた五加神社に向かいます。杵振り踊りの舞手8人は、子供みこし・囃子方などの中に分散しています。

神社は長い急な石段を登ったところにあり、猿田彦と子供みこしが境内を一周した後、祭りの奉仕者40~50人が長さ10m余に敷かれたすのこ板の上に一列に並んで手水所で身を清めた後、大半は社殿に入り神事に参列します。

神事が始まると並行して、境内で笛太鼓の囃子に合わせて杵振り踊りが始まります。舞手は赤と黄の半纏・黒のニッカポッカ姿に、赤・黄・青の縦縞模様に彩ったドングリ形の大きな笠を被っています。手に持つ細い杵をクルクル回しながら踊ります。

しばらく休憩した後、二人立ちの獅子1頭が笛太鼓の囃子に合わせて舞います。杵振り踊り・獅子舞ともに3分ほどの短い舞です。神事はまだ続いていますが、帰りのバスの都合で神事の終わるのを待たずに帰りました。

 

渡御行列

 

渡御行列

 

手水所で身を清める

 

杵振り踊り

 

囃子方                                 獅子舞

祭りの栞(トップ)

 

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