谷汲踊り(谷汲山華厳寺)

【祭礼日】2月18日
【場 所】谷汲山華厳寺(揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23)

【日 程】11:00(旧名鉄谷汲駅前)、13:00(華厳寺仁王門前)、14:00(町営谷汲門前駐車場)

「谷汲踊り」は、元暦2年(1185年)の壇ノ浦の戦いで勝利した源氏側の武将が、鎌倉に凱旋する際に踊った踊りが伝わったものともいわれ、このため「鎌倉踊り」と称されました。

江戸時代末期の文久年間(1861~1864)の大旱魃には蓑笠を着けて「雨乞い踊り」として踊り、明治時代末頃までは各地区ごとに、「シナイ」を背負い太鼓を胸に付けた若者が交替で神社を巡り踊ったといわれます。

昭和28年(1953年)「谷汲踊り」として復活し、現在では2月18日豊年祈願祭(谷汲山華厳寺)、4月第二日曜日さくらまつり(町営谷汲門前駐車場)、11月第二日曜日もみじまつり(町営谷汲門前駐車場)の中で奉納・披露されています。

今回は、2月28日午後からの華厳寺仁王門前と町営谷汲門前駐車場での谷汲踊りを見学しました。仁王門前の舞場は狭いのですが、背景が良いので大勢のカメラマンが早くから詰めかけています。なんとか場所は確保しましたが殆ど身動きすることは出来ません。

踊り手10人は、紺の半纏・黒の裁着袴(タッツケバカマ)姿に黒の手甲脚絆を着け、白の鉢巻を締め黒の地下足袋を履き、シナイを背に負い大太鼓を胸に付け、紅白の房が付いた撥を両手に持っています。

大太鼓は、直径2尺(約70cm)・重さ約40Kgで、紺地に「笹龍胆(ササリンドウ)」の紋を染め抜いた飾り布を垂らしています。

シナイは、長さ1丈3尺(約4m)で一本の竹を36本に割って扇状に拡げ、開いた幅を5尺(約1.5m)とし、黄・緑・金・赤・銀・白・紫の7色の切紙で飾っています。

踊り手は、2列になって太鼓を打ちながらその場で転回したり、互いに向き合ったり、一列になったり、シナイを地面すれすれに傾けたりします。

囃子方は、法螺貝・横笛・鉦鼓(ショウコ)・拍子木で歌方などもいますが、詳細を把握することはできませんでした。この後、広い町営谷汲門前駐車場でも同じように谷汲踊りが披露されますが、いずれも踊りはわずか10分で終わります。

 

華厳寺仁王門前

 

  華厳寺仁王門前                         町営谷汲門前駐車場

 

町営谷汲門前駐車場

 

 町営谷汲門前駐車場                        地面に置かれたシナイ

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