赤崎の獅子舞(八幡神社)

【祭礼日】9月第三月曜日直前の土・日曜日
【場 所】八幡神社(敦賀市赤崎29-2)

【日 程】土曜日[宵宮]19:00(鈴の舞=赤崎集落センター)、20:00(神社へ神楽の渡り)、20:30~22:30(獅子舞=神社)、22:30(集落センターへ神楽の渡り)、日曜日[本祭]7:00~14:00(荒神祓い=地区内巡行)、15:00(式典­=神社)、16:00~17:30(獅子舞=神社)、17:30~(集落センターへ神楽の渡り)

「赤崎の獅子舞」は赤崎八幡神社の秋祭りに舞われる獅子舞で、江戸時代の中期か末頃から行われているといわれ、「鈴の舞」「幣の舞」「蟹拾いの舞」「獅子取」「寝の舞」「高山の舞」「合(アイ)の手」の七つの演目があります。高山の舞と合の手以外は二人立ちの獅子舞です。

本祭当日は、早朝から午後2時頃まで集落内を一軒ずつ回って鈴の舞でお祓いをします。これを「荒神祓い」といっています。八幡神社で式典の後、境内に敷かれた20畳ほどの茣蓙の上で獅子舞が奉納されます。

茣蓙の一角に「神楽」が置かれます。神楽は、萌葱(モエギ)色の幕が張り巡らされた四角の台の上に紫の幕や長形提灯で飾られた社が載ったもので、2人で担ぎます。囃子方は、神楽の前に締め太鼓2人と横に笛方1人が座って奏します。

【鈴の舞】獅子頭役は獅子頭を被り右手に幣を左手に神楽鈴を持ち、尾持ちはおかめ面を被り獅子の胴幕を絞って右肩から左腕に巻き付けて、笛と太鼓の囃子に合わせて舞場を周回して舞います。二人とも花模様の赤の半襦袢・赤の軽衫(カルサン)を着けています。

【幣の舞】鈴の舞と同じ衣装の二人が続けて舞います。獅子頭役は右手に幣を持ち、尾持ちは絞った獅子の胴幕を巻き付け舞場を一周した後、舞場の真ん中で屈んだり跳ねたりします。

【獅子取】幣の舞が終わるとそのまま舞場を一周する間に別の舞手2人に交替します。獅子頭役は右手で獅子頭を左手で顎を持ち、尾持ちは獅子の胴幕を拡げて舞場を周回して舞います。最後に舞場を一周する間に別の舞手2人に交替します。

【蟹拾いの舞】獅子取と同じように舞った後、獅子頭を低くし地を這うようにして蟹を拾い獅子頭を上に向けて蟹を噛む所作をします。

【寝の舞】獅子取と同じように舞った後、舞場の真ん中で獅子頭を地に着け獅子は寝ます。そこに花模様のピンクの半襦袢・緑の軽衫姿にササラを両手に持つ猿2匹が登場し獅子の周りで遊んだ後、獅子と並んで横になり寝ます。

次に、赤の半纏・右足が緑左足が茜の軽衫姿に赤の烏面と三番叟烏帽子を被り鉦を手に持つ天狗が現れます。足袋も右足が黒左足が白とちぐはぐの色です。天狗は鉦を打ち寝ている獅子を起こそうとしますが獅子は起きません。天狗はあきらめて観客の子供の中に入り鉦を打ち鳴らします。

次に、獅子の横に寝ていた2匹の猿が起きてササラを摺り獅子の周りで跳びはねたりして獅子を起こそうとします。やがて目覚めた獅子は怒って猿を蹴散らします。

【高山の舞】獅子取と同じように舞った後、最初に獅子頭役が獅子頭を低くし、尾持ちが胴幕の後部にある穴から顔を出し袋面を被り胴幕を拡げスキップしながら、獅子は舞場を一周します。

次に、三人立ちの獅子となり、尾持ちの2人が肩車し上の1人が胴幕の後部にある穴から顔を出し烏面と三番叟烏帽子を被り、獅子頭役は獅子頭を低くしたり立ち上がったりしながら、獅子は舞場を一周します。

【合の手】獅子頭役の他に胴幕の中に数人が入り舞います。

獅子舞が終わると、竹笹に金紙・菓子袋などの飾りを付けた笹鉾を先頭にして神楽・囃子方などが行列を組んで神社から集落センターへ向かいます。これを「神楽の渡り」といいます。子供たちは集落センターに着くまでの間に傘鉾の飾りを取り合います。

 

鈴の舞                                  幣の舞

 

  獅子取                               蟹拾いの舞

 

寝の舞(天狗)

 

寝の舞(猿)

 

 高山の舞(袋面)                        高山の舞(天狗)

 

      合の手                             神楽の渡り(神楽)

 

       神楽の渡り(囃子方)              傘鉾の飾りを取り合う

祭りの栞(トップ)

 

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