小浜の放生祭(八幡神社)

【祭礼日】9月第三月曜日直前の土・日曜日
【場 所】八幡神社(小浜市小浜男山9)

【日 程】土曜日9:30~19:30(宮入り)、19:30(稚児の舞=八幡神社能舞台)、日曜日9:30~17:00(宮入り)、13:00~14:30(全演し物披露=御旅所前)

八幡神社の例祭で、古くは放生会(ホウジョウエ)(殺生を戒め捕えた
魚や鳥を放つ儀式)が行われていたので放生祭(ホウゼマツリ)の名で親しまれています。

放生祭は、山車(ヤマ)・神楽・大太鼓・獅子・神興の5種類の演(ダ)し物を、江戸時代の小浜城下町人居住の24区が、隔年交代で12区が奉納します。面白いのは、神輿も演し物として扱われ1年おきにしか出ません。八幡神社にあった古い神輿を香取区が譲り受け改修したものだそうです。

今回は土曜日の午後から日曜日の夕方まで見学しました。幸い今年は神輿が出る年で、二日間とも上々の天気でした。

今年の演し物の各区の担当は次のようになっています。各演し物は八幡神社と本陣と呼ばれる放生祭用に飾り付けをした各区の本拠地などを披露して回ります。奉納がお休みの区も本陣は必ず出します。

 山車  塩
竈区・生玉区・酒井区・貴船区・浅間区(来年は、清滝区・今宮区・竜田区・飛島区)
 神楽  鹿島区・白鬚区(来年は、神田区・白鳥区・津島区)
 大太鼓 鈴鹿区・大原区(来年は、広峰区・住吉区・大宮区)
 獅子  多賀区・男山区(来年は、玉前区・日吉区)
 神輿  香取区(来年はなし)

【山車】屋根付き二階造り四輪の曳山で、豪華な見送り幕などで飾られ、一階部分の前部に張りだした出囃子(デバヤシと呼ばれる小舞台で、ねじり鉢巻をした法被姿の子供二人が小太鼓を打ちます。また山車には大太鼓・笛の囃子方が乗り込んで囃子を演奏しながら巡行します。(飛島区の山車は舞台型だそうです)

【神楽】二つの小太鼓と獅子頭が載る本屋台と二つの小太鼓と太鼓打ちの幼児が乗る前舞台の二つがあります。前舞台に乗る幼児と神楽の付き添い10人ほどは淡黄色の着流し姿に深編笠を被っています。笛方10人ほどは淡黄色の着流し姿に、赤い布を長く垂らした一文字笠を被っています。

【大太鼓】直径90cmほどの大太鼓と数人の鉦方の囃子に合わせて、白いシャグマを被った棒振り2~3人が、白い紙の飾りの付いた六尺棒を持って舞います。鈴鹿区の太鼓打ちと付き人の一行は、黄色の着流し姿に折編笠を被り、顔の前に白い布を垂らしています。

【獅子】川越藩藩主酒井忠勝が小浜藩に国替えされた際に川越から呼び寄せた獅子舞が起源で、北陸地方では珍しい1人立ちの三頭獅子です。獅子頭に黒い鳥の羽根を、胸に太鼓を付けています。1匹の雌獅子を老若2匹の雄獅子が取り合う様を表し舞います。多賀区・男山区の獅子舞の笛方は、神楽の笛方と同様に淡黄色の着流し姿に、赤い布を長く垂らした一文字笠を被っています。

 

山車(生玉区)                  山車出囃子(酒井区)  

 

  大太鼓(鈴鹿区)                           棒振り(鈴鹿区)

 

   神 輿                                 御旅所で神事

 

  獅子(男山区)                             獅子(多賀区)

 

  神楽前屋台(鹿島区)                       神楽本屋台(鹿島区)

 

     神楽(白鬚区)                           稚児の舞(白鬚区)

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