【祭礼日】8月15日
【場 所】菅浜海岸(三方郡美浜町菅浜 菅浜バス停前)
【日 程】13:00~17:00(船の組立)、17:00(船に飾りを取り付け・盆の供物を積み込む)、17:30(船を港内に出し3周する)、18:00(船を沖合に流す)
精霊船は、長さ8m、幅4mで、麦藁・茅(カヤ)・竹を束ねて造ります。男性青年団20数人が材料の調達から船の仕上げまで行い、女性は飾り付け品の切紙細工を作ります。
今日は終日雨で、精霊船の組立も雨の中で行われました。精霊船の送り出しの時は小降りになりましたが、テントの中で見送る人、傘をさして見送る人さまざまでした。
念仏講中の婦人約20人による浜念仏が唱えられる中、海に押し出された精霊船は湾内を3周した後、曳き船に曳かれて大敷(定置網)の沖に流されます。(現在は回収しているようです)
【精霊船の材料】菅浜海岸にある「海のくらし館」に展示されている資料によると、茅120束、麦藁160束、荒縄20巻で、麦藁は麦刈に合わせ5月末に確保し天日乾燥します。
これらを用いて、 胴体の台胴丸を3本作ります。1本の長さ6m、最大直径1.2mです。1組6~8名で5時間かかり、3組で3本作ります。
船の縁(ヘリ)を2本作ります。1本の長さ16m、直径0.4mで、両端はへさき用の茅を使います。1週間前から作るそうです
【精霊船の組立】台胴丸3本を浜辺に並べ、横に孟宗竹を打ち込んで繋げ、ロープで締め上げます。その後、船縁を台胴丸同様に孟宗竹とロープで取り付け船首を作ります。
船の中心部に帆柱支柱と帆柱を立て、帆を張ります。帆は新聞紙などを練り合わせて作り50Kgもありましたが、現在はプラスチック製の帆を使い廻しているそうです。
【お供えの積み込み】船の飾り付けが終わる頃、各家がお盆にお供えした野菜(茄子や瓜)・果物・菓子を、お迎えした先祖が再び極楽浄土へ帰ることを祈って船に積み込みます。
【ウリオイ(瓜負い)】今年の盆までの一年間に亡くなった人のある家族が精霊船に乗り込んで精霊を送っていきます。今年は9人が乗り込みました。ウリオイは曳き船・伴船に乗り換えて浜に戻ります。
船の胴体 船 縁
船首を作る 帆柱支柱を打ち込む
施餓鬼幡 施餓鬼幡を立てる
帆を揚げる 施餓鬼幡を立てる
艫に付ける船飾り お供えを積み込む
完成間近の精霊船 完成した精霊船を見る
浜念仏を唱える 精霊船を海へ
精霊船が出航 精霊船を沖へ