西小川の精霊船送り

【祭礼日】8月25日
【場 所】西小川海岸(小浜市西小川)・常福寺(小浜市西小川10-19)

【日 程】8:00~11:30(精霊船作り)、16:40~17:00(精霊船飾り付け)、17:00~17:15(松明の送り火・法要・精霊船流し)

小浜市北東部の西小川から田烏(タガラス)一帯のお盆は、10日遅れの8月23~25日になっています。このため西小川の精霊船送りもお盆最終日の8月25日に行われています。

【精霊船】早朝から、常福寺(曹洞宗)境内で10人で精霊船を作ります。全長5mほどで、割竹で骨組みを作り稲藁束を巻いていきます。船底は、幅2cmほどの割竹を全面網目状に編み、この下に発砲スチロールを取り付け、上に藁を巻き付けた竹3本を取り付けます。船側部分は竹矢来状に組んだだけで中は丸見えになっています。出来上がると船を海辺に持って行きます。

夕方、精霊船の艫部分に2枚の板を重ねた祭壇を作り、その上に角切りした茄子を潮水に浮かべた木桶・水だけ入った木桶・大型の位牌?・花瓶各1ヶと焼香箱3ヶを載せます。最後に十一面觀世音丸の帆を張ります。

【お墓参り】16時半、鐘の音を合図に村人が一斉に常楽寺境内のお墓参りをします。この時、他家の墓にも線香を立て墓石に水を掛けて廻ります。これは昔からの習慣なのだそうです。

【送り火】各家から境内に持ち寄った長さ2m前後の稲藁製の松明12本を海辺の道路に運び出し、道路下で点火し村境まで100mほど持って歩きここで火を消します。

送り火の後、常福寺住職の読経とお参りが始まります。その後、精霊船を海に浮かべ、曳き舟で沖に曳いて流します。
 

 

船底部分

 

竹で骨格を作る

 

  竹矢来で船側を作る                        ほぼ完成した精霊船

 

    一斉にお墓参り                       十一面觀世音丸の帆を上げる

 

潮水に漬けた茄子                              送り火を点火

 

送り火を村境まで運ぶ

 

住職の読経                          お参り

    

精霊船を海に浮かべ、曳き舟で沖に流す
   

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