阿納の精霊船

【祭礼日】8月26日
【場 所】阿納海岸(小浜市阿納)

【日 程】15:00(精霊船作り)、15:30~15:40(精霊船点火・読経)

小浜市阿納(アノ)・犬熊(イノクマ)地区は民宿が忙しいためお盆行事は10日遅れの8月24~26日になっています。このため精霊船行事もお盆最終日の8月26日に行われています。

阿納海岸に着き海岸を見渡しましたが誰も居ないので、まず読経をする蓮性寺を探し出した後、再び阿納海岸に出るとすでに精霊船作りが始まっていました。精霊船は想像していた姿とは全く異なっていました。

2m余の角材を約10本単位で格子状に30段ほど積み重ねた後、側面に稲藁の束をびっしりと立て並べ、格子の四隅に各1本の笹竹を立てます。次に「佛丸」と描いた白い旗・筵の帆・先端に五色の紙垂(シデ)を付けた竹1本・施餓鬼の幟3本を格子の中に立てます。

さらに初盆者の戒名と経文を書いた7枚の板を敷き並べ屋根を付けた掲示板のような供物3架を立てます。この頃には住民の皆さんが卒塔婆や盆飾りなどを格子の中に置いていきます。初盆の家は竹に刺した茄子も供えます。最後に木製の舵を取り付けます。

精霊船が出来上がると船の側面に立てられた稲藁に点火します。40人ほどの住民の皆さんが少し離れた場所に座って見守る中、臨済宗蓮性寺の住職が読経します。阿納の檀家戸数は20戸だそうです。

昔は船形を作り海に泳いで押し流していましたが、定置網を破るとの苦情が出るようになったため陸で燃納することになったそうです。

隣の犬熊地区でも同じ蓮性寺住職が読経する精霊船行事を行っているので、阿納の精霊船の燃え尽きるのを待たずに犬熊地区に向かいました。

 

精霊船作り

 

舵を取り付ける                  初盆の供物

 

      読  経                                 焼納する精霊船

祭りの栞(トップ)

 

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