海士坂の送り盆(大蔵寺)

【祭礼日】8月20日
【場 所】大蔵寺(三方上中郡若狭町海士坂10-20)

【日 程】19:30(施餓鬼法要=大蔵寺)、19:50~20:10(太鼓囃子=大蔵寺境内)、20:15(太鼓囃子の道中行列出発・太鼓囃子=清水川馬場)、20:00~21:00(松明行列=地蔵さん~遠土地川)、21:00~22:00(山の端馬場で藁人形に点火・法要・太鼓囃子) 

海士坂(アマサカ)の送り盆行事は、藁束・ススキなどで作った高さ5m余の巨大な藁人形を、盆に去来する祖霊の姿として燃やし送り火とする珍しい行事です。これに同時並行して虫送りの松明行列が行われます。戦後まもなくまでは当日、六斎念仏も行われていたそうです。

19時半頃から大蔵寺(タイゾウジ)本堂で住職と青年代表による施餓鬼法要の後、境内の観音堂前で揃いの浴衣姿の青年20人ほどが集まって約20分太鼓囃子を奏します。囃子は大太鼓1人・締め太鼓1人・笛6人です。

次に、大蔵寺から藁人形のある山の端馬場(ヤマノハバンバ)に向けて、区長・青年代表・住職を先頭に子供が持つ高張提灯3対6張りとともに太鼓囃子の道中行列が行われます。

この頃、各家から松明を持った10数人が地蔵さん前に集まり、ここで松明に灯を点け村境の遠土地川(オドチガワ)まで松明行列をしています。一方、太鼓囃子の道中行列は、清水川馬場(ショウズガワバンバ)の三差路で10分ほど太鼓囃子を奏した後、山の端馬場に向かいます。

太鼓囃子の道中行列が山の端馬場に着くと、区長と青年代表が長さ5mほどの青竹の先に縛り付けた藁束に灯を点け、これを藁人形の上部(人形の手が横に伸びている部分)に点火します。この頃には虫送りの松明行列の人々も山の端馬場に戻っています。

藁人形が燃え上がると住職の読経が行われ、藁人形が燃え崩れる頃から傍らで太鼓囃子が奏されます。大太鼓を打つ人が次々に代わり果てしなく太鼓囃子が続きます。祖霊を送るにふさわしい光景です。

 

  藁人形                             施餓鬼法要

 

太鼓囃子(観音堂前)

 

  太鼓囃子の道中行列                       地蔵さん前で松明に点火

 

   虫送りの松明行列                        太鼓囃子(清水川馬場)

 

藁人形に点火                      住職による読経 

    

祭りの栞(トップ)

 

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