【祭礼日】7月最終土・日曜日
【場 所】廣嶺神社(三方上中郡若狭町日笠5-1)
【日 程】土曜日19:30~23:00(子供太鼓・棒振り太鼓奉納)、日曜日15:00(王の舞・獅子舞=神社)、15:30(渡御)、16:00(王の舞・獅子舞=御旅所)、17:00(還御)
廣嶺(ヒロミネ)神社は、社記に「寛喜二年(1230年)庚寅迄不詳。同年再建仕候・・・」と記されている古社で、農耕神と共に疫病の守護神として信仰されてきましたが、近年では本殿の前に並立する御神木の夫婦杉に因んで、縁結び・夫婦円満・家内安全・福寿長命の守護神としても崇敬されています。
廣嶺神社の祇園祭では、宵宮に子供太鼓と棒振り太鼓が奉納され、本祭では「王の舞(おのまい)」と獅子舞が奉納されます。
本祭当日、神輿庫から神輿が担ぎ出され本殿前の階段下に安置されます。神輿の屋根に置かれている鳳凰には、生育中の緑の稲数束が括り付けられています。
神輿の前で神職が祝詞を奏上した後、宮世話の1人が鼻高面を額にのせ手に鉾を持って、太鼓の音に合わせて神輿を右回りに三周し、次に左回りに三周しながら神輿の四隅で鉾を突き上げる所作をします。
次の獅子舞では、宮世話の1人が獅子頭を被り他の1人が獅子の胴幕を持って、太鼓の音に合わせて神輿を右回りに三周し、次に左回りに三周しながら神輿の四方で歯打ちします。
若狭地区で舞われている王の舞の多くは、赤の装束に鼻高面を顔に着け鳥兜や鳳凰の冠を被り鉾をもって舞いますが、それに比べると平服姿で行う廣嶺神社の王の舞は簡素な舞になっています。
王の舞と獅子舞が終わると、廣嶺神社の名を記した板幣を先頭にして神輿が拝殿を三周した後、神職・宮世話・その他の奉仕者とともに御旅所へ渡御します。神輿は二の鳥居から台車に乗せて運びます。途中、村人に出会うと神輿を停めてお参りを受けます。
御旅所でも神職の祝詞奏上の後、王の舞と獅子舞が奉納されます。その後大勢の村人のお参りを受け休憩した後、神社へ還御します。
神事(神社) 王の舞(神社)
獅子舞(神社) 神輿が拝殿を周回する
御旅所へ渡御する 神輿に付けられた稲束
神事(御旅所) 王の舞(御旅所)
獅子舞(御旅所) 神輿にお参りする(御旅所)