【祭礼日】6月30日
【場 所】足羽神社(福井市足羽1-8-25)
【日 程】9:00~20:30(茅の輪くぐり)、18:00(人形祈祷)、21:00~21:20(河原大祓=足羽川)
『芽(チ)の輪の起源については「備後風土記逸文」に、善い行いをした蘇民将来(ソミンショウライ)が素盞鳴尊(スサノオノミコト)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、そのとおりにしたところ疫病から免れることができた、という故事にもとづいています。茅(カヤ)と葦(アシ)で作った大きな輪、茅の輪はそれをくぐることにより、疫病や罪・穢れが祓われるといわれています。』(足羽神社ホームページより)
足羽(アスワ)神社の茅の輪は、本殿の前に縦の輪と横の輪と二つあり、縦の輪は滝に、横の輪は池に見立てて、池に入って滝に打たれ禊ぎをするという珍しい形をとっています。
10人単位で、まず神職から茅の輪くぐりの説明を受けた上で、茅で作った小幣(コヌサ)を持って、横の輪の中に入り、古歌「みな月の 夏越の祓 する人は 千歳(チトセ)の命(ヨハイ) 延ぶというなり」という詞(コトバ)を唱え、左右左と8の字を描くように輪くぐりをします。一度滝の輪をくぐる度に、池の輪の中で治したい箇所を小幣で拭います。
社務所の待合室には順番を待つ人が絶えず、神職と神社関係者が交代で、10人単位で行う輪くぐりの説明と誘導に大忙しです。
18時から人形(ヒトガタ)祈祷が本殿前で行われます。神職が幣束と切幣(キリヌサ)で人形をお祓いし、人形を捧げて茅の輪を8の字にくぐります。一度滝の輪をくぐる度に人形を神饌台に置き、幣束で人形をお祓いします。 人形には所望者の名前と年齢が記されその人の息が吹きかけられています。また、その人の体の悪いところをなぞって人形に病が移されています。
21時から足羽川九十九橋南詰の河川敷で川原大祓が行われますが、この日は降雨のため河川敷の祭壇で神事だけが行われ、神職が橋の上から人形・小幣・御幣を流しました。本来は川岸から流すようです。
小 幣 茅の輪
茅の輪をくぐる 治したい箇所を小幣で拭う
人形祈祷
川原大祓
小幣と御幣を流す 人形を流す
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