西津七年祭(宗像神社)

【祭礼日】5月3~5日(巳年、亥年)
【場 所】宗像神社(小浜市北塩屋20-7)

【日 程】3日8:30(斎典)、9:00(本社宮出し・巡幸)、12:00(新小松原仮宮に宮入り)、余興各区巡行、4日余興各区巡行、15:00(宮出し・巡幸)、17:50(小松原仮宮に宮入り)、5日余興各区巡行、17:30(宮出し)、18:00(本社宮入り・還座祭)、18:30(新小松原区太刀振り=神社)

「西津七年祭(シチネンマツリ)」は宗像(ムナカタ)神社の式年大祭で、巳の年と亥の年を「まつり年」として行われ「まつり年」を含めて7年目ごとに行われることから「七年祭」と呼ばれ、正式には「宗像神社式年七年大祭」といいます。

西津地区は漁師町として栄え、西津七年祭は豊漁と海上安全などを祈る祭りとして約300年の伝統があります。

近年の七年祭は5月4~5日の2日間のところ、今年は5月3~5日の3日間行われました。3日に神輿が宮出し・巡幸し、新小松原仮宮に宮入りし、4日には小松原仮宮に宮入りし、5日に宗像神社に還御します。

今回は4日の午後と5日の午後の祭りを見学しました。

神輿は小松原区と新小松原区の2基が揃って渡御します。御神体は小松原区の橙色の神輿に御座されています。この宮出し・宮入りに余興が付き添い競い合い、神輿が仮宮に入ると、余興の一行は地区を巡行し余興を披露します。

氏子地域の小松原区と新小松原区は、海に向かって並ぶ小路ごとに網元名などに由来をもつ町名がついており、これらの数町がまとまってそれぞれ一つの祭礼芸能を出します。

【余 興】出し物は「余興」と呼ばれ、棒振・大太鼓・太刀・宝舟・琵琶などがあります。棒振は3人で行い、大太鼓は幼児から大人までが直径1m余もある大太鼓を一人ずつ交代で打ちます。棒振と大太鼓は神輿が巡幸する時の露払い役となります。

太刀は太刀振りともいわれ新小松原区の仁右衛門町が担当し、太刀の一行は、巡行中は「御祭禮」の額を掲げた太刀丸という名の船形の芸屋台を曳きます。

太刀・棒・鎖鎌・槍・長刀・櫂(カイ)などを持った2~5人が、巡行中は道路に敷いた筵の上で、神社では特設舞台で披露します。一番人気は、1人が槍を持ち4人が櫂(カイ)を持って闘った後、4人が差し並べる櫂の上に槍を持つ1人が立つ五人櫂です。

宝船は、宝船を象った屋台で七福神が乗っているそうです。琵琶は、締め太鼓2台を前屋台に載せこれを子供2人が打ち、屋台の後ろにいる大人1人が鉦を打ちます。大太鼓と琵琶にはそれぞれ10数人の笛方が付き2列になって囃します。

笛方は着流しの着物に覆いの付いた三度笠を被り白足袋に下駄を履いています。小松原区の着物は黄色、笠の覆いは赤色で、新小松原区は着物・覆いとも水色です。

 

 仮宮(新小松原区)               棒振(新小松原区)

 

  太刀振り・太刀(新小松原区)                  太刀振り・三人棒(新小松原区)

 

  琵琶(小松原区)                             笛方(小松原区)

 

神輿渡御(小松原区・新小松原区)                       宝船・芸屋台        

 

    笛方(新小松原区)                            大太鼓(新小松原区)

 

太刀振り・鎖鎌と太刀(新小松原区)               太刀振り・五人櫂(新小松原区)

祭りの栞(トップ)

 

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