王の舞(織田神社)

【祭礼日】5月11日
【場 所】織田神社(三方郡美浜町佐田97-1)

【日 程】10:00(式典)、13:00(神幸祭)、14:00(浦安の舞)、16:00~16:20(王の舞・獅子舞・ソッソ神事)

織田(オリタ)神社の「王の舞(オノマイ)」は、5月11日の例祭の中で獅子舞・「ソッソ神事」とともに奉納されます。

午前中に式典が催されこの中で浦安の舞も奉納されます。午後から参道入り口鳥居前に安置された神輿の前で神幸祭が催されます。祭場には、織田神社の氏子域4地区(佐田・太田・山上・北田)の大御幣4本が控えています。大御幣の1本の上部には日の丸扇5本が円形に飾られています。

神幸祭が終わると、大御幣を先頭にして参列者は神社に向かい、神輿は佐田地区内を巡幸します。神社境内には巡幸を終えた子供神輿が安置されています。

しばらく休憩の後、拝殿で巫女姿の舞姫4人による浦安の舞が奉納されます。30分ほどすると佐田地区内を巡幸していた神輿が20段ほどの石段を登って神社境内に戻ってきます。神輿舁(カ)きは、女物の長襦袢を羽織る約30人です。

神輿舁きは30分ほど休憩した後、境内で神輿の「差し上げ」を何度も行ないます。その後、神輿舁きと王の舞奉仕者(いずれも佐田地区が担当)が揃って記念写真を撮ります。

16時頃から拝殿で王の舞・獅子舞・ソッソ神事が行われます。拝殿というよりも舞殿というのが正しいかもしれません。

【王の舞】王の舞は、佐田地区の小学高学年生が、金襴の狩衣(カリギヌ)・紫の袴姿に茜(アカネ)色の鼻高面と金襴の観音帽子を被り三叉鉾(サンサホコ)を持って舞います。

黒紋付袴姿の太鼓打ちが打つ太鼓の音に合わせて、最初は鉾を持ってゆっくりと舞い、次に、「でんでんでん」の掛け声に合わせて床を3度ずつ踏み鳴らし、次に、黒紋付袴姿の鉾持ちに鉾を預けて同じように床を3度ずつ踏み鳴らし、最後に鉾を持ってゆっくりと舞います。

太鼓打ちは舞人の父親、鉾持ちは祖父か親戚の人が務めることになっているそうです。

【獅子舞】獅子舞は太田地区が担当します。袴姿の舞人2人が胴幕に入る二人立ち獅子舞で、拝殿内を周回するだけですが、舞の途中で参拝者が差し出す祝儀袋を獅子の口に咥えたり、所望する子供たちの頭を噛んだりします。

ソッソ神事】ソッソ神事は山上地区が担当します。裃姿の3人が右手に閉じた扇子を持ち、両手両足を大きく上下させながら舞台を周回した後、正面に向かって横一列に並び、開いた扇子の上に右手を立て3人が順番に「ソー」「ソニー」「ソォー」と叫びます。

昔、6Kmほど離れた隣村の彌美(ミミ)神社から神輿をソーっと盗んできたという言い伝えに因んだものといわれ、このためか彌美神社には現在も神輿はないのだそうです。

 

      神幸祭                        神社に向かう大御幣

 

子供神輿                               浦安の舞

 

神輿を差し上げる                          記念写真を撮る

 

王の舞

 

        獅子舞                          獅子の口に祝儀袋を入れる

 

ソッソ神事

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