春祭り(大瀧神社・岡太神社)

【祭礼日】5月3~5日
【場 所】大瀧神社・岡太神社(越前市大滝町23-10)

【日 程】3日15:00(触れ太鼓)、16:30(奥の院へ神輿出立)、17:30(お下り・奉迎祭=奥の院)、18:00(宵宮祭=里宮)、4日9:30(例大祭・紙神楽・紙能舞)、11:30(湯立て神事)、5日10:00(後宴祭)、12:00(神幸祭・神輿渡り)、20:00(お上り・奉送祭=里宮)、22:00(手締め式=里宮)

岡太(オカモト)神郷とされる大滝・岩本・不老・新在家・定友の五地区は、室町期以降の越前和紙の特産地として知られ、岡太神社は紙祖神(シソジン)川上御前をまつり、全国の紙業界の総鎮守とされています。

大瀧神社・岡太神社の春祭りは、3日は奥の院から里宮への神迎え(お下り)、4日は例大祭と岡太神郷5地区の神社への神輿渡り、5日は奥の院への神送り(お上り)が行われます。今回は4日の例大祭を見学しました。神輿渡りでは、町から町へ神輿を引き継いで行くので、その度に神輿を早く渡せ、渡さないの激しい攻防がされるそうです。

例大祭は大滝神社本殿で神事の後、浦安の舞と紙祖神の川上御前が里の人に紙漉きの技を伝える様子を表す紙能舞が舞われ、次に岡太神社本殿前で越前紙漉き唄に合わせて紙漉きの所作をする紙神楽が舞われます。その後、岡太神社本殿横で修験者4人が見守る中、神職による湯立て神事が行われます。湯立て神事で使用した笹が参拝者に配られるのも珍しいです。

岡太神社・大滝神社の祭りには、神仏習合時代の名残りが数多くあります。これは、霊峰・白山を開いた泰澄(タイチョウ)大師が開山した大瀧寺(大瀧神社の別当寺)が、明治維新の神仏分離令で大瀧神社と改称したことによるもののようです。50年毎の大祭(次回は2018年)と33年毎の御開帳では、法華経八巻を問答形式で講読する法華八講という仏教の法会が行われます。

5月3~5日は、福井鉄道武生新駅からJR武生駅を経由し、花筐公園・和紙の里通りと大瀧神社・岡太神社に停まる無料の越前市内観光地回遊バスが運行されます。

  

    本殿前で修祓                              神饌の手漉き紙 

 

  雅 楽                                   浦安の舞

 

 紙能舞                                     紙神楽

 

湯立て神事

 

 湯立て神事                                  笹を配る

祭りの栞(トップ)

 

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