蕨生の里神楽(埴安姫神社)

【祭礼日】4月第二日曜日
【場 所】埴安姫(ハニヤスヒメ)神社(大野市蕨生71-2)

【日 程】12:00~14:00(蕨生集落センターから神楽屋台が町内巡行)、14:00~14:40(神事)、14:50~15:25(神楽)、15:30~15:45(子供神楽)

蕨生(ワラビョウ)の里神楽は篠座(シノクラ)から伝承されたといわれ、明治15年(1882年)に五穀豊穣・安全祈願のため初奉納されました。

【巡 行】道中天狗を先頭に、翁・婆・陣笠・宮司・区役員・屋台2台が区内を練り歩きます。春日明神・多福姫は人力車に乗っていて途中から合流します。

屋台は白・赤・黄・緑の4色の慢幕で四方を囲った台に、車輪4ヶを付けたもので子供たちが綱で曳きます。後ろの屋台の中には笛4人・小太鼓4人の囃子方が入っていて屋台と一緒に歩きます。

【神 楽】獅子・天狗・春日明神・多福姫・翁・婆による舞台劇を神前に奉納するという珍しい形態です。獅子を含め演者は、持ち上げた屋台の下から会場へ出入りします。獅子は二人立ちで、胴幕は白地にボタンの絵柄という珍しいものです。(岐阜県東白川村越原(オツパラ)神楽獅子の、赤地に鶴と花の胴幕を思い出しました) 乱獅子では補助者が3人付き添います。

【囃 子】笛4人・小太鼓4人で、子神楽では、子供が笛7人・小太鼓3人で囃します。

【筋書き】天狗と春日明神が酒盛りをし、春日明神と多福姫が仲良くしているところへ天狗がちょっかいを出します。やがて獅子が登場し、天狗・春日明神・獅子が舞い遊びます。

その後、天狗と春日明神が獅子に「其の者は何者かよう」と問うと、獅子が「唐天竺の獅子王だ。其の者は何者かよう」と問います。天狗が「鞍馬の山の大天狗」と答えると、獅子が「鞍馬の赤弾兵衛」と聞きぞこない、天狗と春日明神が笑います。

そして天狗と春日明神が、獅子に「獅子三番叟を舞い遊びましょう」と誘い、次に「乱獅子を舞い遊びましょう」と誘います。

翁は竹の熊手を、婆はホウキを持って露祓い役・道化役を演じ、随所で様子を真似たりして笑いを誘います。

大人の神楽の後、子供たちだけによる子神楽が演じられます。郷土芸能を伝承する意欲を感じ頼もしく素晴らしいことだと思います。

 

  陣笠と道中天狗                            春日明神と多福姫

 

   地区巡行                              翁と婆の露祓い

 

天 狗                                   囃子方

 

春日明神と多福姫                              天狗と獅子

 

酒を酌み交わす                               乱獅子

 

子神楽

 

子神楽

祭りの栞(トップ)

inserted by FC2 system