王の舞(能登神社)

【祭礼日】4月15日
【場 所】能登神社(三方上中郡若狭町能登野19-3)

【日 程】13:00(王の舞・獅子舞=能登野・横渡の各当屋)、14:00(王の舞・獅子舞=口の森)、14:30(神事・王の舞・獅子舞=神社)

能登神社の「王の舞(おのまい)」と獅子舞は、神社の氏子集落である能登野(ノトノ)と横渡(ヨコワタリ)がそれぞれ年交代で奉納します。今年は、能登野が王の舞を横渡が獅子舞を担当します。

能登野の当屋である能登郷会館へ行くと、会館前の広場で王の舞が始まったところでした。同じ時間帯に横渡では当屋で獅子舞が行われているはずです。

王の舞の舞手と鉾持ちはともに小学生の男児です。舞手は、華やかな振袖の上に浅黄の狩衣(カリギヌ)・括り袴姿に女物の帯を締め赤の手甲脚絆を着け、背まで伸びる長い五色の髪で飾った鶏兜を頭に戴き顔に茶色の鼻高面を着け、笛・締め太鼓に合わせて舞います。

鉾持ちは、黒紋付の広袖の上に浅黄の狩衣・括り袴姿に女物の帯を締め侍烏帽子(サムライエボシ)を被っています。

舞手は最初鉾を持って舞い、次に鉾持ちに鉾を渡し、両手を頭の後ろで組みながら足を大きく揚げ大地を踏みしめるようにしたり、直立して振袖を大きく振り上げ腕にからめたりします。

10分ほどで王の舞を舞い終わると、氏子衆は御幣を先頭にして笛・太鼓を囃しながら能登神社に向かいます。この時、締め太鼓に4本の縄を結び四方から引っ張りながら進み、長さ1mほどの柳の枝で数人が締め太鼓を打ち鳴らします。

神社入り口の「口の森」と呼ばれる広場で横渡の氏子衆と落ち合い、ここで王の舞と獅子舞が披露されます。

獅子舞は二人立ちの獅子で、舞方は空色の半着姿の高校生です。動きは早く紺の胴幕にある白の背筋を伸ばしたり、獅子の白の尾を獅子頭に当てたりします。

その後、能登野・横渡の氏子衆は揃って神社に向かいます。拝殿で神事が行われた後、王の舞と獅子舞が奉納されます。

能登神社の王の舞と獅子舞は、能登神社から1.5Kmほど南にある闇見(クラミ)神社の氏子衆から伝習されたものだそうで、王の舞の舞手の衣装が女物の振袖と帯を着けていることともにその舞い方、獅子舞では獅子の胴幕の模様と獅子の尾を獅子頭に載せる所作などとてもよく似ています。

 

王の舞(能登郷会館前)

 

   締め太鼓を打ち鳴らす                  能登神社へ向かう能登野の行列

 

 王の舞(口の森)                         獅子舞(口の森)

 

王の舞(神社)

 

獅子舞(神社)

祭りの栞(トップ)

 

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