【祭礼日】2月最終土・日曜日
【場 所】神明神社(勝山市元町1-19-24)・弁天河原
【日 程】土曜日11:50(御神体祈願)、13:00~22:00(ふれ太鼓・左義長囃子他)
日曜日9:30~(ふれ太鼓・左義長囃子他)、20:30(御神火送り)、21:00(どんど焼き)
勝山の左義長は、五穀豊穣と鎮火を祈願する伝統行事で300年以上続いています。
勝山市街地の各町内毎に12基の櫓を建て、その上で赤い長襦袢や艶やかな着物などを着た若者や子供たちが、三味線・笛・鉦の囃しに合わせて独特のおどけ仕草で踊ります。これを地元では「浮かれ」と言っています。
今年の一番太鼓は上袋田区です。一番太鼓になる櫓は毎年順番に代わり、左義長開催のふれ太鼓を叩きます。 一番太鼓が鳴らないうちに他の櫓は左義長囃しを行うことはできません。
左義長囃子は、太鼓の音が響かない様に太鼓半分に子供や若者が腰を掛け、座り方・地打ち方・浮き方の三人一体で囃し踊る勝山左義長独特のスタイルで行います。
櫓は高さ6mほどの屋根・舞台付きの頑丈な建物で、舞台の下には世相を風刺した川柳や狂歌とこれに因んだ絵が描かれた絵行燈が吊るされています。
【松飾り】各町内には櫓の他に御神体と呼ばれる松飾りが立っています。中央に4mほどの松の生木を立て、四角錐に組んだ竹で松を支え、松の上部には日の丸扇子などで飾った御幣を取り付けます。
【上袋田区の御幣】長さ9尺・7尺・6尺の竹4本を組んで作ります。垂直の竹(9尺)の先端には丸開きの扇に「歳徳大明神」の御札を飾りこれを太陽とし、斜め右に組んだ竹(7尺)の先端には半開きの扇に「神明神社」の御札を飾りこれを月とし、斜め左に組んだ竹(7尺)の先端には半開きの扇に「市姫神社」の御札を飾りこれを星とします。留め竹(6尺)は下部で3本の竹を固定し補強します。
4本の竹を組んだ中央部には丸開きの扇を飾りこれを地球とします。それぞれの扇には日の丸と2匹の鶴が描かれています。また3本の竹には紙垂(シデ)をいっぱい付けます。
【火打ち袋】松飾りの中央から葉付の細竹2本を左右斜めに掛け合わせ、それぞれ先端の葉先から扇三本を細紐に垂らし、一番下に紅白の房がついた三角形の火打ち袋を吊るします。松飾り等は祭り前日の13時から各町内毎に作ります。
【色短冊】各町内の通りに、通りに沿ってあるいは通りを跨いで、長さ60cmほどの3色の短冊が無数に吊るしてあります。3色の色の組み合わせは町により異なり、白・青・赤、緑・黄・赤の2種類を確認しました。まだ他の組合せがあるかも知れません。昔の町の火消し組の纏い(マトイ)の色に因んでいるそうです。
【作り物】その年の干支や吉祥形態に因んだ作品を作り、「書き流し」(短歌)を添えて展示します。今年は11地区で展示されました。
【どんど焼き】各町内の御神体(松飾り)を九頭竜川弁天河原に集めて、五穀豊穣と鎮火を祈願し一斉に点火しますが、今回は土曜日の左義長囃子と松飾りだけを見学しました。今年のドンド焼き場所は河川修理のため例年とは違う場所になったそうでその様子を見に行きました。雪に覆われた河川敷に勝山青年会議所の松飾り1基が置いてあり、正月飾りを持ち込む人が数人おられました。
上郷区(松飾り)・(櫓と絵行燈)
上袋田区(松飾りと短冊)・(松飾りの御幣)
上袋田区(櫓)・(左義長囃子)
下袋田区(左義長囃子) 上長渕区(左義長囃子)
中後区(作り物) 左義長会場