オイケモノ神事(芽立ち神事)

【祭礼日】1月16日(旧暦)
【場 所】加茂神社上宮(小浜市加茂80-4 加茂神社)

【日 程】10:00~11:20

加茂神社のオイケモノは、ドングリ・シイ・トコロイモ・クリ・ギンナン・カヤ・カキの7種類の木の実や種を埋納箱(木の小箱)に入れて老樹(神木)の根元にある地中の石室に埋め、1年後に取り出して発芽具合により、その年の農作物の作柄を占う全国的にも珍しい行事で通称「芽立ち神事」とも呼ばれています。一千年の歴史を持つオイケモノ行事は「日本人の信仰の原形」とも言われております。(文化庁HPより)

神社社務所で7種の種物と牛の舌を木の小箱に入れます。(牛の舌は14cm×8cmの楕円で7mmほどの厚さの餅で、種物の下に白い舌を、上に赤い舌を入れます)

神饌・弓矢等を持って加茂神社に参拝し「御幣振り」をします。神社から200m先の上の宮に至る途中で、大蛇に見立てたムシロをめがけて、2人がそれぞれ3回弓打ちを行います。
その後、魔物?(説明がよく聞けなかった)が居るとされる大木の前で「オー」と声を上げます。

上の宮で神饌を並べ参拝し直会をします。上の宮と言っても社殿はなく、自然石を2~3段重ねて四角に囲んだ所に木製の井垣とその10mほど手前に朽ち果てそうな木の鳥居があるだけです。

直会が済むと、子供たちに「百万石」(餅花)を撒きます。その後、2回目の弓打ちをします。1回目と同様に2人がそれぞれ3回弓打ちします。

上の宮の近くにある神木の根元に昨年埋めた箱を掘り起こした後、同じ場所を塩と御神酒で清めてから今年の種物が入った箱を埋めます。

社務所に戻り昨年の箱から種物を取り出し、区長が次のように判定口上します。「根も芽も十分育っており、今年も豊作間違いなし。お芽でとうございます」

 

七種の種物と牛の舌                          種物干柿を入れる

 

 加茂神社へ                 御幣振り

 

          弓打ち                           ムシロの的

 

上の宮                                   餅花撒き

 

昨年の埋納箱                               今年の埋納箱

 

  豊凶を占う                                昨年の種物


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