野坂のだのせ祭り

【祭礼日】1月8日直前の日曜日(旧暦)
【場 所】野坂神社(敦賀市野坂30-7)・野坂公民館(敦賀市野坂30-9)

【日 程】9:00~9:15(神事)、10:00~10:50(祈願式・万歳楽の儀式・頭渡しの儀式=野坂神社)、13:30~14:30(だのせ神事=野坂公民館)

だのせ祭りは、豊作を祈願し稲作の様子を演ずる田遊びの一種で室町時代から続いているといわれ、福井県の指定無形民俗文化財になっています。

当日はだのせ祭りに先だって、野坂神社で祈願式・万歳楽の儀式・当渡しの儀式が行われます。

【万歳楽】社務所で正面に宮司が座り、左右両側に向かい合って白装束姿の六人衆が座り、一番奥の上座から順に、一人ずつ立ち上がり「万歳楽」と唱えながら祝い棒を3回打ち下ろし、次の人に祝い棒を渡します。祝い棒はカツキやヌルデの木の表面を上下二段二組に薄く細く削り出し花弁を表しています。

【頭渡し】自らの田で餅米を育て、神饌の鏡餅や菱餅を用意する頭屋を交代する儀式で、今年の頭屋と来年の頭屋が上下二段の鏡餅を分けあいます。野坂独特の菱餅は、厚さ5mmほどで、菱形の一辺の長さが11cmと14cmの2種類あります。祭典後、私も菱餅を1枚ずつ頂きました。

【だのせ神事】紺色の素襖を着た子供・大人それぞれ六人により行われます。「お田打ちの儀式」では、チサという木の棒を鍬に見立ててこれを六人がそれぞれ両手に持ち、田に見立てた太鼓を取り囲んで「だーのせーのせーのやー」と唱えながら太鼓を打ち、田を耕す所作をします。

「お田植えの儀式」では、青葉杉を早苗に見立ててこれを両手に持ち、太鼓を囲んで背中あわせに腕を組み、次に太鼓から飛び跳ねて田植えを行う所作を繰り返します。

「お田打ちの儀式」では種まきをする「福男」、「お田植えの儀式」では田を均すエブリを持つ「エブリさし」、昼の弁当を持ってくる「小昼持ち」の妊婦と小娘が現われ、踊りの周りをゆっくりと回ります。

「お田植えの儀式」・「お田打ちの儀式」ともに、子供・大人の一つの所作が終わるとその度に踊り手の一人を胴上げします。最後は青袴姿の太鼓打ちを胴上げします。

 

祈願祭                                    祝い棒

 

 菱 餅                                  チサの棒

 

万歳楽                                    頭渡し

 

   お田打ち                                福男の種まき

 

お田打ち

 

お田植え

 

エブリさし                                 お田植え

 

お田植え                                   小昼持ち


祭りの栞(トップ)

 

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