【祭礼日】12月第三日曜日
【場 所】長松寺(豊川市御津町下佐脇北浦17-1)
【日 程】13:30~14:00(火防御祈祷=長松寺)、14:00~14:30(明王院まで行列往復)、15:00~17:00(白狐・天狗が紅ガラを塗り付けて廻る)
「長松寺のどんぎ」は、長松寺に祀られる「秋葉三尺坊大権現」の「火防大祭」の中で行われる行事で200年以上の歴史があるといわれます。
火防御祈祷の後、三方(サンボウ)に盛った塩を撒き道を清める区長を先頭にして、僧侶・白狐・赤天狗・青烏天狗・幟・紅白の花を持つ子供たちが列をなし、300mほど東にある明王院までを往復します。
行列が長松寺に戻ると子供たちは丸餅をいただきます。この後、白狐(3匹)・赤天狗・青烏天狗が「どんぎ」を持って子供たちの顔や手などに「紅ガラ」を塗り付けます。
どんぎは、長さ60cmほどの鐘を打つすりこぎ状の棒で「撞木(どうぎ)」がなまったとされ、どんぎの先端に巻かれた布には食紅から作られた紅ガラが染み込ませてあります。
準備が整うと、白狐・赤天狗・青烏天狗はどんぎを持って一斉に動きます。囃し立てる子供たちを追いかけたり、赤ちゃんを抱いたお母さんに所望されて赤ちゃんに紅ガラを塗り付けたりします。紅ガラを付けられると、この一年無病息災で過ごせるといわれています。
自転車に乗って追いかける白狐、怖がって泣き出す幼児、塗って欲しいと顔を突き出す子供、しゃがみこんで赤天狗と親しくする子供など、長松寺の周りでは、夕刻まで様々な光景が見られます。
青烏天狗と住職 紅白の花を持つ子供たち
明王院への行列 餅を頂く子供たち
準備万端の白狐 紅ガラを塗ってもらう
紅ガラを塗ってもらう
自転車に乗る白狐 赤天狗と親しむ女児