大根流し(真田神社)

【祭礼日】12月第二日曜日
【場 所】真田神社(豊橋市杉山町下泉13)

【日 程】8:00~15:00

真田神社の「大根流し」の由来は、神社境内の掲示板などによれば次の通りです。

「江戸時代末期の頃、吉田(現在の豊橋市)で真田紐を編んで暮らしを立てていた実直な幸助の枕頭に真田幸村が現れ、『汝、日頃喘息の持病にて悩み苦しむ状、誠に不憫なれば汝の正直を愛でこの業病より助け救いとせらむ』『天の水と地の水とが合流し真南より真北に流れ、途中二つ以上の橋を潜り海に注ぐ川を求め、十二月十二日にその川へ大根に幸村様行きと書き且つ己が姓名をも書き添えて流すべし、されば喘息・悪病もたちどころに快癒すること疑いなし』とお告げされました。

幸助は長年の末この吉祥の地(現在の杉山町泉向山郷)を捜し当て、教えられた通り大根を流したところさしもの難病も全治したと伝えられ、村人は信州上田市の真田神社より御分霊を勧請し一祠を創建し、毎年十二月十二日に喘息治癒の加持祈祷の祭りをするようになったといわれます。」

かつては本物の大根に名前を書いて神社近くの弁天川に流していたそうですが、現在は、大根の絵と「真田幸村様行」の文字が描かれた護摩木に願主の名前と生年月日を書き、神社で祈祷を受けて護摩木を川に流しています。祭りの日も12月第二日曜日に変更されています。

祭り当日、豊橋鉄道杉山駅から真田神社に向かうと、神社までの300mほどの道路脇には「眞田御祭禮」と書かれた幟が道案内をするかのようにびっしりと立ててあります。鳥居前の広場には屋台が3軒並び、その奥の鳥居側にあるテントでは、護摩木を販売し御祈祷の受付をしています。護摩木は1枚200円、御祈祷料は1500円です。

護摩木を流す川は境内の弁天池から流れ出る川で、流し場には注連縄が張られ、その中央には泉向山町内の方が供えた大根5本が置かれています。川にはコンクリート製の堰が設けられ護摩木は下流に流されないようになっています。

流し場には家族連れなどが絶え間なく訪れ護摩木を流しています。12時頃には120枚ほどの護摩木が水面に浮かんでいました。

 

眞田御祭禮の幟                                                鳥居前の屋台 

 

護摩木・御祈祷の受付所                                           真田神社拝殿       

 

 護摩木流し場の全景                                                 護摩木         

 

泉向山町内が供えた大根                                      護摩木を川に流す    

 

護摩木を川に流す

祭りの栞(トップ)

 

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