豊津の笹踊り(豊津神社)

【祭礼日】10月第三土・日曜日
【場 所】豊津神社(豊川市豊津町釜ノ口75)

【日 程】土曜日12:30(子供獅子)、15:00(厄除け祈願祭)、16:00(厄除け奉納餅投げ)、18:00(笹踊り・手筒花火奉納)、
日曜日8:00(子供獅子)、11:00~11:30(式典)、13:00~13:30(笹踊り=神社~お旅所)、15:30~16:00(笹踊り=神社)、16:00~16:30(鬼と獅子が神社で暴れる・豊進舎餅投げ)

豊津の笹踊りは、明治時代に同じ豊川市の当古(トウコ)から伝授されたそうですが、当古では2010年頃から笹踊りを中止しています。その当古の笹踊りは豊橋市吉田神社の氏子が当古に婿入りして伝えたといわれています。吉田神社の笹踊りは、豊橋祇園祭の中で子供笹踊りとして現在も行われています。

豊津の笹踊りは、豊津神社例大祭の中で行われます。日曜日午前中の式典の後、午後一番に、神社本殿から赤鬼・青鬼・婆鬼・獅子が一斉に飛び出して白い粉を人めがけ撒き散らしながら、町中を走り回ります。

鬼と獅子が本殿を飛び出した直後、笹踊りの踊り子三人がゆっくりと本殿の階段を降りて来ます。踊り子は、真っ赤な衣装に朝鮮の伝統的な帽子の一種である「笠子帽(カッ)」に似た金色の笠を被り、顔面を赤い布で覆い、胸に小太鼓を着け撥を持っています。

笹竹を持った二人が、踊り子の進む方向の地面を笹竹で叩き祓い清めます。また東三河の祭りに付き物の爆竹が踊り子の周りに投げ付けられます。

踊り子は三人揃って足を腰の高さまで交互に上げて太鼓を打ちながらゆっくりと境内を進みます。そのままの歩み方で進む踊り子の後に神官・神社役員がついて、20分かけて200mほど南の御旅所(全昌寺前)に着き、ここで10分ほど踊ります。踊りが終わると神官等だけで神事が行われ、踊り子は足を高く上げる歩み方で御旅所を離れ、以後は車で、この祭りを取り仕切る豊青舎役員宅を巡行します。

やがて笹踊りの踊り子が神社鳥居前に戻り参道を例の歩み方で進み、境内と稲荷神社前で30分ほど踊った後、付き人に引き摺り込まれるようにして本殿に戻ります。

笹踊りと入れ替わるように、町に繰り出していた赤鬼・青鬼・婆鬼・獅子の一行が神社に戻り、鯉口シャツに腹掛け股引、祭り袢纏姿の付き人とともに白い粉を撒き散らしながら境内を暴れ回ります。獅子は観客を胴幕の中に巻き込んだりします。赤鬼・青鬼・婆鬼はなおも暴れ回ろうとしますが、付き人に一匹ずつ担ぎ上げられ本殿に戻されます。

この後、本殿階段上から豊進舎会員による餅投げが行われて祭りは終わります。

 

青鬼・赤鬼・婆鬼・獅子が出動                      笹竹で祓い清める    

 

 御旅所へ向かう                             御旅所で神事

 

参 道                             稲荷神社前   

 

   爆竹の中を踊る                          踊り子を本殿に戻す

 

観客を胴幕に巻き込む                           赤鬼と青鬼    

  

    婆 鬼                                   餅投げ   

祭りの栞(トップ)

 

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