【祭礼日】10月第一金~土曜日
【場 所】老津神社(豊橋市老津町字宮脇14)
【日 程】金曜日[宵祭]、土曜日[本祭」12:00~14:00(笹踊り巡行)、14:00(例大祭・豊栄の舞=神社)、14:30(神幸祭=一の鳥居前)、15:15(笹踊り=一の鳥居前)、15:30~15:45(笹踊り=神社)、16:00(餅投げ)
「老津(オイツ)の笹踊り」は、昭和の初め豊橋市の吉田神社から伝わったとも、江戸時代から伝わるともいわれ諸説あります。
土曜日正午から笹踊りの地区巡行が行われますが、巡行区域は年毎に異なり今年は池上・波入江・岩塚公民館の順で巡行します。
笹踊りの踊り子は、紫の上衣・赤の裁着袴(タッツケバカマ)姿に茶褐色の脚絆を着け、顔半分を赤の布で隠し、朝鮮の伝統的な帽子の一種である「笠子帽(カッ)」に似た黒の笠を被り、胸に締め太鼓を付けています。笠には赤の袋状の飾りが2組8ヶ付いています。
3人の踊り子が五穀豊穣と疫病除けの願いを込め、大地を踏みしめるように勇壮に踊ります。この時、傍らで「若い衆」10人ほどが肩を組んで揉み合いながら「笹踊りの歌」を歌います。歌は5番まであるそうです。
踊りの前には「ヨウカン」と呼ばれる片手で掲げ持つ小型の手筒花火が上げられ、笹踊りの最中も移動時も常に爆竹が鳴らされます。とても騒がしい祭りです。移動の際には、提灯を付けた長さ3mほどの竹を持つ2人が踊り子を先導します。
笹踊りの巡行と並行して、本殿で例大祭の神事が行われ本殿前で「豊栄(トヨサカ)の舞」が奉納されます。その後、神社下の一の鳥居前で神幸祭が行なわれ、天狗・オカメ・ヒョットコなどを伴い子供神輿と本神輿が巡幸します。
神輿の巡幸と入れ替わるように、笹踊りの一行が一の鳥居前に現れ一踊りします。この時には揉み合いながら歌う若い衆は20人ほどに増えています。その後、階段を昇り神社本殿前で笹踊りを奉納します。境内の舞い場はすでに二重三重になった観客で囲まれています。
笹踊りが終わると、ヨウカンを持った8人が本殿に向かって横一列に並びます。付人2人がヨウカンに点火し一斉に火が吹き上がり、ヨウカンの火が治まると櫓の上から餅投げが行われます。
ヨーカン煙火(岩塚公民館) 笹踊り(岩塚公民館)
豊栄の舞(神社) 天 狗
オカメとヒョットコ 本神輿
子供神輿 神社へ向かう笹踊り
揉み合う若い衆(一の鳥居前) 笹踊り(一の鳥居前)
ヨーカン煙火(神社) 笹踊り(神社)
ヨーカン煙火(神社) 餅投げ