例大祭(富永神社)

【祭礼日】10月第二月曜日直前の金曜日~日曜日
【場 所】富永神社(新城市字宮ノ後78)

【日 程】金曜日10:00~14:00(宮参り=神社)、16:45(祭礼能=能舞台)、土曜日10:00(殿上式=本殿)、11:00(奉納行事=能舞台)、14:20(神輿渡御)、16:10(神事・奉納行事=御旅所)、20:00(女みこし=JR新城駅前)、日曜日9:30(練り込み・女みこし巡行宮入り)、13:30(やぐら巡行宮入り)、17:15(奉納煙火=神社広場)

慶長8年(1603年)に創建された富永神社の例大祭は、この地方を代表する祭りとなっています。

祭礼では、神社が所有する能舞台での祭礼能と稚児舞・笹踊り・神楽などの奉納行事、神輿渡御、山車・屋台・女みこしの巡行、奉納煙火の大筒を載せたやぐらの巡行、手筒・大筒煙火奉納など多彩な行事が3日間に亘って行われます。

富永神社の氏子は、栄町・入船・橋向(ハシムコウ)・的場・西新町・本町・中町の7町からなり、各町の世話人・青年各1名からなる「世話人連合会」と18~30才の「祭礼青年」が祭礼を執り行っています。山車・屋台は各町から1台ずつ出ますが、稚児舞・笹踊り・神楽などの奉納行事は担当する町が決まっています。入船は、殿上式・神輿渡御などで雅楽を奏します。

今回は、土曜日同じ新城市の石座(イシクラ)神社での笹踊りを見学した後に訪問したので、山車・屋台の巡行と御旅所での稚児舞・笹踊り・神楽などの奉納行事を見学しました。

JR新城駅から神社とは反対方向の南側に出ると、新城市民病院から東1Kmほどが土・日曜日の2日間歩行者天国になっていて、山車・屋台の行列に出会いました。

富永神社の山車と屋台は、飾り人形を乗せる三輪の山車と大太鼓打ちが入る底抜け屋台でワンセットとなり、先頭の山車と後続の屋台との間は3mほどの引綱で結ばれています。囃子方の笛は屋台の後で奏します。

山車・屋台の曳き手や囃子方は一目で町名が分かる色違いの鯉口シャツ・股引・地下足袋を着けています。行列と共に歩く狩衣(カリギヌ)姿の天狗は、手に持つ榊の枝で行列の見物者や子供たちをお祓いして歩きます。

しばらく進むと御旅所があり、両脇を大きな榊の木で囲まれた神輿の前で神職が神事を行っています。神事が終わると、ブルーシートの上に敷かれた茣蓙の上で奉納行事が行われます。

内容は、午前中に能舞台で行われた奉納行事とほぼ同じだそうで、男子稚児舞(本町)・女子稚児舞(中町・栄町)・乙女の舞(的場)・笹踊り(橋向)・神楽(中町)の順で行われます。

男子稚児舞は、黄の格衣(カクエ)・赤の袴を着け天冠を被った稚児4人が、右手に鈴を左手に日の丸扇を持って舞います。囃子は、淡黄の小袖・黒の羽織袴姿の男児3人が打つ鼓2・締め太鼓1と黒紋付袴姿の大人1人が吹く笛です。

女子稚児舞は、色とりどりの振袖・濃紫の袴を着け、黄の帯のだらり結びを前に垂らし、紅葉色の格衣に似たものを背に垂らし、天冠を被った女児5人が右手に鈴を左手に金の扇を持って舞います。次に、左手に持つ扇を紙垂(シデ)の付いた綾棒に持ち替えて舞います。囃子は、紫の肩衣(カタギヌ)・赤の袴姿の女児4人が打つ鼓3・締め太鼓1と法被姿の大人1人が打つ太鼓です。

乙女の舞は、巫女姿の少女3人が笛と太鼓の音に合わせて榊の枝を持って舞います。

笹踊りは、顔を白塗りした唐子衣装の中学生3人(1人は女性)が市女笠(イチメガサ)に似たとんがりのある黒の笠を被り、胸に付けた太鼓を打ちながら舞います。踊り手の後には、数個の赤提灯を付けた竹2本を持つ緑の長半纏を着けた4人が控えています。

神楽は二人立ちの獅子舞で、神楽台の締め太鼓と笛の囃子に合わせて、最初は後ろの1人が紺の胴幕を広げた状態で舞い、次に、胴幕を絞り獅子頭役が右手に鈴を左手に幣束を持って舞います。

奉納行事が終わると、神輿が神社に還御しこれに奉納行事の奉仕者や山車・屋台などが随行します。途中まで見学した後、分かれて新城駅に向かいました。

 

 山車・屋台(本町)                        山車・屋台(的場)

 

    神事(御旅所)                       男子稚児の舞(本町)

 

女子稚児の舞(中町・栄町)                    乙女の舞(的場)  

 

笹踊り(橋向)

 

神楽(中町)                             神社神輿

 

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