【祭礼日】8月第一土曜日
【場 所】菅生神社(岡崎市康生町630-1)
【日 程】12:00(長持ち行列神事=各会所)、12:30(長持ち行列巡行=各町内)、14:00(本殿神事=神社)、14:30(鉾船神事=菅生川)、15:30~17:30(6町内の長持ち行列宮入り・手筒花火=神社)、18:50~21:00(鉾船提灯点灯・花火大会=菅生川)
菅生祭は、厄災の除去を祈願したお祭りで、能見神明宮大祭・岡崎天満宮例大祭とともに岡崎の三大祭りの一つです。菅生祭では、長持ち行列・菅生川での鉾船神事・花火大会が行われます。今回はこのうちの長持ち行列を見学しました。
提灯を付けた鉾船を浮かべ金魚花火や手筒花火等を打ち上げ奉納する花火は、江戸時代の文政(1818~1830年)の頃から続いているそうです。岡崎は家康の生地で化薬・爆薬の製造に優遇されたため花火が盛んなのだそうです。
【長持ち行列】町内を長持ち行列するのは祐金町・菅生町・六地蔵町の3町だけです。籠田町・康生町・本町通は町内の長持ち行列はせず、岡崎城総構え東端にある中央緑道から神社に宮入りします。
長持ちは前2人、後1人で担ぎ、3m程の青竹を手に持って調子をとり、長持ち唄に合わせて神社まで練り歩きます。行列の小休止の時は長持ちを3本の青竹で支え地面に置かないようにしています。爆竹を使う時は、駐車中の車や植木等の前に数人が並んで、法被を拡げ火花が懸からないようにしています。
子供長持ちがあるのは祐金町と六地蔵町の2町だけです。祐金町の子供長持ちは小型で2人で担ぎますが、六地蔵町は大人の長持ちと遜色ない大型で3人で担ぎます。
【祐金町の長持ち】参加者約30人。担ぐ長持ちには、貝殻を細かく砕いた胡粉(ゴフン)を塗っています。胡粉は水に溶けやすいので雨降りの日はシートを掛けるそうです。
長持ちの棒(長さ5m程)はバットにも使われるアオダモを使用しています。今ではなかなか手に入らず、アオダモを使用しているのは祐金町だけだそうです。
また祐金町は金魚花火発祥の地だそうで、法被には金魚の絵が描かれています。
【長持ち行列の宮入順(今年)】祐金町・籠田町(ひさお連)・菅生町(千鳥連)・康生町(康生連)・本町通(井華連)・ 六地蔵町(おか免連)。概ね毎年、祐金町が最初に宮入りするそうです。
【手筒花火】宮入りした行列は本殿前で御祓いを受けた後、1組3人ずつ並んで手筒花火2本を持ち、後ろから手筒花火に点火してもらいます。手筒花火は長さ30cm程で、各町2~4組が行います。
祐金町
法被で車を守る 鉾船(天王丸・菅生丸)
籠田町
菅生町
康生町
本町通
六地蔵町
手筒花火に点火