野田の雨乞い笠踊り(野田八幡宮)

【祭礼日】8月下旬の日曜日
【場 所】野田八幡宮(刈谷市野田町東屋敷62)

【日 程】 16:00~(式典)、16:45~17:15(雨乞い笠踊り)

野田地区は水利が悪く、明治13年(1881年)に明治用水が完成するまでたびたび旱魃に見舞われ、かつては野田八幡宮の境内で恵みの雨が降るまで連日連夜雨乞の踊りが行われ、願いがかない恵みの雨を頂くと、雨の降っている中を踊りまくって喜びを表わしたといわれます。

最も古い記録として、正徳2年(1712)の『社家古文書』に雨乞いの祈願が行われた記述があるそうです。

野田の雨乞い笠踊りは太平洋戦争のため、昭和17年(1942年)を最後に途絶えましたが、昭和54年(1979年)、市制30周年を機に復活し、翌年には「野田雨乞笠おどり保存会」が結成されました。

拝殿で式典が行われた後、境内で雨乞笠踊りが奉納されます。踊りは2人1組で行われ、今年の踊り手は、大人2組・子供7組です。この他に采振り・法螺貝・歌方を兼ねる数人がいます。

踊り手は、尻端折りした浴衣姿に濃紺(子供は黄)の帯を締め赤の襷を掛け、紅白の短冊布で飾られた一文字笠(子供は角笠)を被り、桐の木で作った「つつろ」と呼ばれる短い撥を両手に持っています。采振り(法螺貝と歌方を兼ねる)は、浴衣姿に黒の帯を締め紅白の采を持っています。

采振りの采・法螺貝・踊り歌に合わせて、大型の桶胴太鼓を挟んで2人が太鼓の周りで踊り、最後に2人が背中合わせになって太鼓に座ります。

曲目は、「場ならし」に始まり「三拍子」「ささら」「綾」があって「おさめ」で終わり、これを各組が繰り返し踊ります。子供の踊り手は人数が多いので2組ずつ一緒に踊ります。

 

大人の踊り

 

大人の踊り

 

子供の踊り

 

子供の踊り

 

  子供の踊り                             子供の出演者

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